X広告を始めたいが「管理画面が複雑で分からない」と感じていませんか。本記事では、現役マーケターがアカウント開設→ターゲティング→効果測定の3ステップに分けて X Ads Manager の使い方を解説します。2026年版の新UIは実はシンプルで、中小企業でも月3万円〜の低予算からスタートできます。
- Step 1. アカウント準備とキャンペーン作成:有料バッジ取得からキャンペーン目的の選択まで順序を守れば、初めての人でも迷わず進められます。
- Step 2. ターゲティングと予算設定:2026年版の新仕様で絞られた3種類のターゲティングを理解し、初期は広く設定してから2週間でデータを収集して絞り込むのが鉄則です。
- Step 3. 配信後のデータ確認と改善:ダッシュボードで6つの主要指標を押さえ、週次PDCAを回すことで成果が積み上がります。

純 / マーケター
ウェブマーケティング、SNS マーケティング、実店舗マーケティング全般に精通しているマーケティングのプロフェッショナル。日本最大級の SNS マーケティングスクールの講師を務めるかたわら、自社では医療法人のマーケティングをはじめ多様な業種のマーケティングに携わっている。
X Ads Manager とは?2026年版アップデートの概要
2023年にTwitterがXへと名称変更されて以来、広告管理ツールも「X Ads Manager」として新UIに移行しました。2026年版の最大の変更点は、有料バッジが広告配信の必須条件になったことと、詳細ターゲティングが3種類に絞られたことです。
弊社ツナグは日本最大級のSNSマーケティングスクールの講師2人が立ち上げた会社であり、現役マーケターとして実際にX広告を運用しながら中小企業へ支援を行っています(ツナグ会社概要より)。本記事の情報はその実務経験に基づいています。
X広告の基本的な仕組みと3つの広告タイプ
X広告は大きく3タイプに分かれます。
- プロモポスト:通常の投稿と同じ形式で表示される広告。タイムラインに自然に溶け込むため、エンゲージメント獲得・サイト誘導に適しています。
- プロモアカウント:アカウントそのものをフォローしてもらうための広告。フォロワー獲得を目的とする場合に使います。
- プロモトレンド:トレンド欄に表示される大型認知広告。費用は数百万円規模のため、大企業向けです。
中小企業・個人事業主がまず検討すべきはプロモポスト(CPC型)です。クリックが発生しなければ費用が発生しないため、リスクを抑えてテストしやすい構造になっています(ツナグ実務より)。
旧Twitter広告との主な違い
旧Twitter広告と比較したときの2026年版の変化は以下の3点です。
- 有料バッジ(月額8ドル〜)の取得が必須になった(2023年11月以降)
- 詳細ターゲティングが大幅に縮小され、現在は3種類に集約された
- 管理画面のUIが刷新され、キャンペーン作成の導線がシンプルになった
X広告はプラットフォームの仕様変更が頻繁です。本記事の情報は2026年6月時点のものです。設定画面の項目名が変わる場合があるため、運用時はX公式ヘルプセンターも合わせてご確認ください。
2026年版で変わったターゲティングの背景
2026年版では詳細ターゲティングが整理され、「デモグラフィック」「キーワード」「フォロワー類似」の3種類に絞られています。以前あった「興味・関心」の細分類や「行動ターゲティング」は廃止・統合されたとツナグの実運用で確認しています。これはX社のプライバシーポリシー対応と広告配信アルゴリズムの最適化が背景にあると見られます。
旧仕様の知識を持つ方が「以前あったはずの項目が見当たらない」と感じるのはこの変更によるものです。本記事では新仕様3種類の使い方を中心に解説します。
X Ads Manager アカウント開設と初期設定(準備編)
X Ads Managerを使うためには、有料バッジの取得が大前提です。これを先に済ませないと広告配信が開始できません。
X Ads Manager へのアクセスと有料バッジの取得
まず有料バッジの取得から始めます。手順は以下のとおりです。
- Xにログインした状態で、画面左のメニューから「プレミアム」をクリックする
- 月額プラン(ベーシック・プレミアム・プレミアムプラス)を選択する
- 支払い情報を登録して購読を開始する
有料バッジの月額費用はプランによって異なりますが、広告配信にはベーシックプラン(月額約8ドル)以上が必要です(X公式サイトより。為替レートによって変動)。
取得完了後、ads.x.com にアクセスすると広告管理画面が開きます。
広告アカウントの作成手順
ads.x.com に初めてアクセスした場合は、広告アカウントのセットアップ画面が表示されます。
- 「広告アカウントを作成する」ボタンをクリックする
- アカウントの国と通貨を選択する(日本・円を選択)
- タイムゾーンを「Asia/Tokyo」に設定する
- 「続行」をクリックしてアカウントを作成する
タイムゾーンは後から変更できません。必ず「Asia/Tokyo」を選択してください。
支払い情報と請求先の登録
アカウント作成後は支払い情報を登録します。
- 管理画面右上のアカウントアイコンをクリック
- 「お支払い情報の管理」を選択する
- クレジットカード情報を入力する(VISAまたはMastercardが推奨)
- 請求先住所を入力して保存する
支払い情報の登録が完了しないと広告配信は開始されません。登録が完了しているにもかかわらず広告が配信されない場合は、審査待ちの可能性があります。通常は数時間〜24時間以内に審査が完了します。
キャンペーン目的の選び方と設定(5つの主要目的別)
X Ads Managerではキャンペーンを作成するとき、まず「目的」を選択します。ツナグが初心者に推奨する目的は「ウェブサイト訪問」か「エンゲージメント」の2択から始めることです(ツナグ実務ナレッジより)。
キャンペーン目的と階層構造の関係
X広告には「キャンペーン→広告グループ→クリエイティブ」という3階層があります。キャンペーン目的はこの最上位で設定するものであり、選択した目的に応じて使えるターゲティングや課金方式が決まります。
目的を後から変更することはできません。最初に正しく設定することが重要です。
主要目的5種類の使い分け
| キャンペーン目的 | 主な用途 | 向いている事業 |
|---|---|---|
| リーチ | 認知拡大・ブランド構築 | 新商品の認知を広げたい |
| 動画再生 | 動画コンテンツの視聴促進 | サービス説明動画を見てもらいたい |
| ウェブサイト訪問 | サイトへのトラフィック獲得 | ECサイト・LPへの誘導(初心者向け) |
| コンバージョン | 購入・問い合わせなどの成果獲得 | CVポイントが明確な場合 |
| エンゲージメント | いいね・返信・RTの獲得 | まず反応を集めたい初心者向け |
ツナグでは初心者に「ウェブサイト訪問」か「エンゲージメント」の2択から始めることを推奨しています。慣れてきたらコンバージョン目的に移行し、CV月10件以上を目安に機械学習を効かせる運用に移行できます(ツナグ実務ナレッジより)。
「コンバージョン型」を選ぶ際の注意点
コンバージョン目的を選ぶ場合は、CV件数が月10件以下の状態ではXのアルゴリズムが学習不足になりやすく、パフォーマンスが低い状態が続きます。まずウェブサイト訪問かエンゲージメントで配信データを積んでからコンバージョン目的に切り替えるのが、ツナグが推奨する2ステップ移行法です(ツナグ実務ナレッジより)。
【2026年版新仕様】X広告 ターゲティング 種類・段階的絞り込み3ステップ
X広告のターゲティング 種類は2026年版で3種類に整理されています。デモグラフィック・キーワード・フォロワー類似の3種を組み合わせながら段階的に絞り込むのが現在の最適解です(ツナグ実務ナレッジより)。
【2026年版】ターゲティングの全体像:3種類に絞られた新仕様の特徴
2026年版の広告ターゲティング 種類はシンプルになりました。旧バージョンにあった「テレビ番組」「映画」「イベント」といった詳細カテゴリは廃止され、現在使えるのは以下の3種類です。
- デモグラフィック:年齢・性別・地域・デバイス・言語
- キーワード:ユーザーの投稿・検索に含まれるキーワードで配信
- フォロワー類似:特定アカウントのフォロワーと類似したユーザーに配信
この3種類を段階的に組み合わせることで、無駄な配信を減らしながら新規顧客にリーチできます。
ステップ1:デモグラフィック(年齢・性別・地域)の設定方法
まずデモグラフィックで基本的な絞り込みを行います。
- 広告グループの設定画面で「オーディエンス」のセクションを開く
- 年齢(例:25〜44歳)を選択する
- 性別を選択するか「すべて」にする
- 地域を「日本」または特定の都道府県に絞る
デモグラフィックだけで細かく絞りすぎると、配信ボリュームが極端に小さくなります。初期段階では地域を「日本全国」・性別を「すべて」・年齢を10歳幅程度に設定しておくのが安全です。
ステップ2:キーワードターゲティング【新仕様】初心者が陥りやすい3パターンと対策
キーワードターゲティングはユーザーの直近の投稿・検索行動に基づいて配信するため、購買意欲の高いユーザーにリーチしやすい強みがあります。
初心者が陥りがちな失敗パターン3つと対策:
- キーワードを絞り込みすぎる → 月間配信見込みが数百件以下になり、データが蓄積されない。最低でも10〜20キーワードを設定する
- 競合ブランド名だけに絞る → 著作権上の問題になる可能性がある。汎用的な課題キーワード(例:「SNS集客 方法」)を軸にする
- ネガティブキーワードを設定しない → 無関係なユーザーに配信され予算が無駄になる。除外キーワードは必ず設定する
ステップ3:フォロワー類似オーディエンス(新規顧客獲得の武器)の活用法
フォロワー類似オーディエンスは、X広告の中で新規顧客獲得に最も効果的なターゲティング種類です(ツナグ実務ナレッジより)。自社商品・サービスに興味を持ちそうなアカウントのフォロワーと類似したユーザーを自動で見つけて配信してくれます。
設定手順:
- 「フォロワー類似」のセクションを開く
- 競合アカウントや業界インフルエンサーのXアカウント名を入力する
- 複数のアカウントを追加して類似ユーザーの範囲を広げる
参考にするアカウントは、自社の理想顧客がフォローしていそうなアカウントを選ぶのがポイントです。競合他社・業界メディア・関連ハッシュタグの投稿者などが候補になります。
段階的絞り込みの鉄則:初期は広く→2週間後に分析→成果セグメントに集約
ターゲティングは最初から絞り込まず、まず広い設定でデータを集めてから絞り込むのがツナグの推奨アプローチです(ツナグ実務ナレッジより)。
- 配信開始から最初の2週間:デモグラフィックを広め・キーワードを複数・フォロワー類似も複数設定
- 2週間後の分析フェーズ:インプレッション・クリック・CVが多いセグメントを確認
- 3週目以降:成果が出たセグメントに予算を集中し、効果の薄いターゲティングを外す
この段階的アプローチにより、最初から絞り込んでしまう「配信ボリューム不足」という初心者の典型的な失敗を避けられます。
クリエイティブ(投稿)の作成〜X特有の「文字>デザイン」の原則
X広告のクリエイティブは「Xらしさ」を大切にすることが重要です。Meta広告で使い慣れた派手なデザインバナーをそのまま流用すると、Xでは浮いて見えてクリック率が下がります。
弊社ツナグのオーガニック運用から確認したX特有の知見として、画像・動画付きの投稿はテキストのみと比較して20〜30%インプレッションが向上するというデータがあります(ツナグ・X投稿インプレッションデータより)。ただしデザイン性よりも「テキストとの一体感」が重要です。
X広告クリエイティブの4原則
- 文字>デザイン:Xは「読む」プラットフォーム。テキストの質が成否を左右する
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)風:広告っぽさを抑えて通常投稿に見せる
- 口語体・語りかけ:「〜です」「〜ます」より「〜ですよね」「〜してみてください」
- ストーリー性:共感→課題提示→解決策の流れで読み手を引き込む
テキストの書き方:数字・疑問文・衝撃事実を冒頭に
ツナグのオーガニック運用から確認した「バズる投稿の5型」は、広告クリエイティブの設計にも転用できます(ツナグ・バズ投稿作成記事より)。
- 知識型:「〇〇をやると〇〇になる」という実用情報
- 共感型:ターゲットが「それ、分かる」と感じる場面描写
- 意外性型:「実は〇〇だった」という驚きの事実
- 意見表明型:「私はこう思う」という主観的な見解
- まとめ型:「〇〇について知っておくべき3つのこと」
冒頭の1文に数字・疑問文・衝撃事実を置くと展開率が上がります(ツナグ実務より)。
画像クリエイティブの仕様と活用ポイント
画像を使う際の推奨仕様:
- 推奨サイズ:1200×675px(16:9)
- ファイル形式:JPG・PNG
- ファイルサイズ:5MB以内
- テキスト占有率:画像内の文字は少なめに(Xは文字制限なし・ただし少ないほうが自然に見える)
画像の内容は「テキスト投稿の補助として機能するもの」が最適です。過度にデザインされたバナー広告風の画像は、Xのタイムラインでは違和感を生みやすいため避けましょう。
X Ads Manager への入稿手順
クリエイティブの入稿は以下の順序で行います。
- 広告グループ内の「クリエイティブ」セクションを開く
- 「新しいポストを作成」または「既存のポストから選択」を選ぶ
- テキストを入力し(URLがある場合はここに含める)、画像をアップロードする
- カード(URL付きのプレビュー)形式を使う場合は「ウェブサイトカード」を選択する
- プレビューで表示を確認してから「ポストを保存」する
XはURLを含む投稿に対してオーガニックリーチの制限をかけるアルゴリズムを持っています(ツナグ・Xアルゴリズム調査より)。広告ではこの制限は直接影響しませんが、クリエイティブのCTA(ボタン)にURLを集約し、本文には余分なリンクを含めないのが推奨です。
予算設定と課金方式の選び方〜中小企業向け最小予算ラインの実績
「X広告にいくら使えばいいか分からない」という不安は、多くの中小企業・個人事業主が持つ悩みです。ツナグが推奨する中小企業向けのテスト予算は、日1,000〜3,000円・2週間配信から始めることです(ツナグ実務ナレッジより)。
X広告の課金方式5種類の仕組みと特徴
| 課金方式 | 略称 | 課金タイミング | 向いている目的 |
|---|---|---|---|
| クリック課金 | CPC | クリックされたとき | サイト誘導・CV獲得 |
| インプレッション課金 | CPM | 1,000回表示ごと | 認知拡大・リーチ |
| エンゲージメント課金 | CPE | いいね・RT・返信があったとき | エンゲージメント獲得 |
| 再生課金 | CPV | 動画が一定時間再生されたとき | 動画視聴促進 |
| フォロー課金 | CPF | フォローされたとき | フォロワー獲得 |
クリック課金(CPC):中小企業向けの基本型
初心者に最も推奨されるのはCPC(クリック課金)です。クリックが発生しなければ費用が発生しないため、予算管理がしやすく費用対効果を測定しやすい構造になっています(ツナグ実務ナレッジより)。
X広告のCPC相場は業種によって異なりますが、一般的には50〜200円程度が目安です。ただし競合性の高いキーワードではこれを超えることもあります。
最小予算でテストする場合のプランニング(ツナグ推奨)
ツナグが運用実績から割り出した中小企業向けの推奨スタートプランは以下です(ツナグ実務ナレッジより)。
- テスト期間:2週間(14日間)
- 日予算:1,000〜3,000円/日
- 合計予算目安:14,000〜42,000円(月3万円前後)
- 広告タイプ:プロモポスト(CPC型)
- 目的:ウェブサイト訪問またはエンゲージメント
月額のプラン別相場感(ツナグ実務ナレッジより):
- プロモポスト(CPC型):月3〜10万円から開始可能
- プロモアカウント(フォロワー獲得):月5〜15万円から
- プロモトレンド(大規模認知):数百万円規模(大企業向け)
まずはプロモポストで2週間テストし、データを見てから投資額を判断するのが最もリスクが小さい進め方です。
入札戦略の選び方(自動・上限・目標CPA)
初心者は自動入札(Automatic Bid)から始めることを推奨します。Xのアルゴリズムが最適な入札額を自動調整してくれるため、手動設定のミスによる予算の無駄遣いを防げます。
ある程度データが集まった段階で「上限入札額」を設定してCPCをコントロールする手動入札に切り替えると費用効率が上がります。目標CPA入札はCV月10件以上が集まってからが有効です。
【2026年版新UI対応】出稿から配信開始までの具体的な手順
2026年版の新UIではキャンペーン作成の画面構成が刷新されています。旧UIに慣れた方には見た目が変わっていますが、基本的なフローは「キャンペーン→広告グループ→クリエイティブ」の3階層で変わりません。
キャンペーン作成の全体フロー(番号付きステップ)
- ads.x.com にアクセスしてログインする
- 左のメニューから「キャンペーン」→「キャンペーンを作成」をクリックする
- 「キャンペーン目的」を選択する(「ウェブサイト訪問」を初心者には推奨)
- キャンペーン名を入力する(管理しやすい名前をつける)
- キャンペーン全体の予算上限を設定するかどうかを決める(設定しない場合は日予算で管理)
広告グループの作成と設定
キャンペーンの下に「広告グループ」を作成します。広告グループではターゲティングと予算を設定します。
- 広告グループ名を入力する
- ターゲティングを設定する(デモグラフィック・キーワード・フォロワー類似)
- 日予算を入力する(1,000〜3,000円推奨)
- 入札戦略を選ぶ(初心者は自動入札)
- 配信期間を設定する(開始日・終了日、または継続配信)
クリエイティブのセット(投稿選択・リンク設定・CTA)
広告グループの下にクリエイティブを追加します。
- 「新しいポストを作成」を選択する
- 広告テキストを入力する(冒頭に数字か疑問文を置く)
- 必要に応じて画像をアップロードする
- URLを入力してウェブサイトカードを設定する
- CTAボタンのラベルを選択する(「詳しくはこちら」「今すぐ申し込む」など)
配信スケジュールの選択基準
- すぐに配信を始める:テスト開始時に推奨。学習期間に入りやすい
- 開始日時を指定する:キャンペーン開始日が決まっている場合
- 終了日を設定する:予算上限でコントロールする場合は終了日なし・日予算設定が管理しやすい
配信前チェックリスト(陥りやすい5つのミス防止)
- 有料バッジの取得が完了しているか
- 支払い情報が登録・承認されているか
- キャンペーン目的がビジネスゴールと合致しているか
- ターゲティングが広すぎず・絞りすぎていないか(配信見込み数の確認)
- クリエイティブのURLリンクが正しく設定されているか
ダッシュボードの見方と効果測定〜週次PDCA実運用の回し方
配信を開始したら次は「データを正しく読んで改善する」フェーズです。ツナグの分析の基本思想は「フォロワー数ではなく、LINE登録・問い合わせ・売上などのコンバージョン指標と連動させること」です(ツナグ・SNS分析レポート記事より)。
注視すべき主要指標6つの意味
X Ads Managerのダッシュボードには多くの数値が並びますが、まず以下の6つを押さえます。
| 指標 | 意味 | チェックの優先度 |
|---|---|---|
| インプレッション | 広告が表示された回数 | 配信ボリュームの確認 |
| クリック | 広告がクリックされた回数 | 反応の絶対数 |
| CTR(クリック率) | クリック÷インプレッション | クリエイティブの質を表す |
| CV件数 | コンバージョン(成果)が発生した回数 | 最重要・ビジネス成果 |
| CVR(コンバージョン率) | CV÷クリック | ランディングページの質を表す |
| CPA(獲得単価) | 総費用÷CV件数 | 投資対効果の基準 |
ツナグの分析フローでは「インプレッション→クリック→CTR→CV→CVR→CPA」の順にチェックすることを推奨しています(ツナグ実務ナレッジより)。
週次PDCAの具体的なフロー
ツナグ推奨の週次PDCAサイクル:
- 月曜:先週の配信データ(6指標)を確認・改善箇所を特定
- 水曜まで:クリエイティブ変更・ターゲティング調整・入札戦略の見直しを実施
- 金曜:変更後の成果を確認してメモを残す
このサイクルを繰り返すことで、感覚的な作業からデータで改善サイクルを回す活動に転換できます(ツナグ・SNS分析レポート記事より)。
CTR改善のための打ち手順序
CTRが低い場合(目安:0.5%を下回る状態)は、以下の順序で改善を試みます。
- クリエイティブの変更:冒頭のテキストを変える・画像を差し替える(最も効果が出やすい)
- テキストの改良:冒頭に数字・疑問文・衝撃事実を置く
- ターゲティングの調整:配信対象が適切かを見直す
また、画像・動画付き投稿はテキストのみ比較で20〜30%インプレッション向上が見込めます(ツナグ・X投稿インプレッションデータより。オーガニック投稿の実績値)。まず画像を追加するだけで改善が見られることも多いです。
CPA改善のための打ち手
CPAが目標を超えている場合は以下を確認します。
- 入札戦略の変更(自動→上限入札でコントロール)
- 予算配分の調整(成果の良い広告グループに予算を集中)
- フリークエンシー上限の設定(同じユーザーへの過剰配信を防ぐ)
- ランディングページの改善(CVRが低い場合はLP側の問題)
初心者がやりがちな失敗5パターンと対策
ツナグがスクール運営と運用支援の中で確認した初心者の典型的な失敗は、旧UIや他媒体の知識をそのまま持ち込んでしまうことです。
失敗1:旧UIの知識やMeta広告の知識をそのまま適用する
XはMetaと根本的にアルゴリズムが異なります。特に外部リンクを含む投稿に対してはオーガニックリーチが制限されるアルゴリズムが存在し(ツナグ・Xアルゴリズム調査より)、広告設計でもこれを意識する必要があります。
また2026年版で旧UIにあった設定項目が削除・統合されているため、旧UIのマニュアルを見ながら設定しようとすると項目が見つからず混乱します。本記事のような最新情報を確認してから始めることが大切です。
失敗2:ターゲティングを絞り込みすぎて配信ボリュームが出ない
初心者が最も陥りやすい失敗です。ターゲティングを精密にしようとして年齢・地域・キーワードをすべて細かく設定すると、配信ボリュームが極端に小さくなりデータが蓄積されません。
ツナグの推奨アプローチは「初期は幅広く→2週間データを収集→成果セグメントに絞り込む」段階的な方法です(ツナグ実務ナレッジより)。
失敗3:CV件数不足で機械学習が始まっていない状態で判断する
コンバージョン目的を設定した場合、月10件以下のCV件数ではXの機械学習が効果的に動作せず、パフォーマンスが低い状態が続きます(ツナグ実務ナレッジより)。この状態で「効果がない」と判断してキャンペーンを止めてしまうのは早計です。
まずウェブサイト訪問・エンゲージメント目的でデータを積み、CV月10件以上を安定して超えてからコンバージョン目的に切り替えるのが推奨順序です。
失敗4:除外設定なしで無駄な予算が漏れている
除外キーワードと除外URLを設定していないと、関係のないユーザーに広告が表示されて予算が無駄になります。
最低限設定すべき除外設定:
- 競合他社名(自社広告が競合検索に出ないように)
- 関連性のない広義キーワード(設定キーワードを汎用的にしすぎている場合)
- 既存顧客のメールアドレスリスト(カスタムオーディエンスで除外)
失敗5:データが十分に集まる前に「効果がない」と判断してしまう
配信開始直後は広告審査・アルゴリズムの最適化・ターゲットへのリーチが安定しない「学習期間」があります。最低でも2〜3週間(理想は1ヶ月)の観察期間なしに判断すると、正しい評価ができません。
日次のデータ変動は正常範囲内の波も多いため、1週間単位の集計データで判断するのが基本です。
X広告を自分でやるか、外注するかの判断基準
実際に設定してみると「自分でやり続けられるか」という疑問が出てくることもあります。ツナグでは「まず自分でテストして判断する」ことを推奨していますが、時間・予算・目的によっては外注が合理的な選択肢になります。
自分でやるべき企業の特徴
以下に当てはまる場合は、まず自社運用からスタートすることを推奨します。
- 月の広告予算が5万円以下の段階
- SNSマーケティングのスキルを自社に蓄積したい
- 学習コストを許容できる時間がある
- ターゲット層や商品理解を深めながら運用したい
外注を検討すべき企業の特徴
一方で以下の状況では外注を視野に入れると良いでしょう。
- 月の広告予算が10万円を超えてきた
- すぐに成果が必要(事業の急成長フェーズ)
- Instagram・LINE・Googleなど複数媒体を同時に運用したい
- 担当者の工数を確保できない
選ぶべき運用代行会社のポイント
運用代行会社を選ぶ際の確認ポイント:
- 現役感:今も実際に複数クライアントのX広告を運用しているか
- 実例の透明性:過去の実績数値を開示しているか(改善率・CPA等)
- 複数媒体の知見:Xだけでなく全体的なSNS戦略の視点を持っているか
- 教育経験:スクール運営など、「教える力」が実務理解の深さを示す
ツナグへのご相談
弊社ツナグは日本最大級のSNSマーケティングスクールの講師2人が立ち上げた会社であり、スクール講師としての教育経験×現役マーケターとしての実務経験のハイブリッドが強みです(ツナグ会社概要より)。
Instagram・TikTok・X広告・LINE・Google広告と幅広い媒体に対応し、中小企業から個人事業主まで幅広い規模で支援実績があります(ツナグ事業紹介より)。
X広告を自分でやるか外注するか迷っている場合も、ツナグへのお問い合わせから無料でご相談いただけます。まず「自社でやるべきか外注するべきか」を一緒に整理するところから始められます。
まとめ
X Ads Managerの使い方を、2026年版の新UIに対応した形でまとめました。
初心者が押さえるべきポイントは、有料バッジの取得・ターゲティング3種の組み合わせ・日1,000〜3,000円からのテスト配信・週次PDCAの4点です(ツナグ実務ナレッジより)。
特に重要なのは「最初から完璧を目指さない」ことです。初期は幅広い設定でデータを集め、2週間後に成果の出たセグメントに集中投資するアプローチが、中小企業向けの最もリスクが小さい進め方です。
広告設定の初期テストから週次PDCAの運用まで一緒に回してほしい場合は、SNS運用サポートで伴走支援いたします。
自社でX広告を始めることに不安がある場合や、より本格的な運用を検討する場合は、ツナグのSNSマーケティング支援もご参照ください。現役マーケターが最新の運用知見でサポートします。

