SNS運用をしているのに成果が出ない。フォロワーは少しずつ増えているが、投稿はなかなか伸びない。そんな悩みを抱えている個人事業主・中小企業の方へ。その原因のひとつとして、競合アカウントをまったく見ていないという状況が挙げられます。
SNS競合分析は、高いツール代をかけなくても、各SNSの無料機能とスプレッドシートだけで今すぐ始められます。本記事では、日本最大級のSNSマーケティングスクールの講師を務めながら現役マーケターとして多業種の支援を続ける著者が、実際にクライアント支援で用いている無料・手動でのSNS競合分析の具体的な手順をお伝えします。分析対象の選び方から、見るべき指標の整理、4ステップの実践手順、そして分析結果を次の投稿テーマへ落とし込む方法まで。この記事を読めば、来週から競合を参考に自社投稿の改善を始めることができます。
- SNS競合分析は「目的とKPIを決める → 競合3社を選ぶ → 毎週30分記録する → 投稿テーマに落とし込む」の4ステップで、ツール代をかけずに実践できます。
- 個人事業主なら各SNS公式インサイト+Googleスプレッドシートだけで十分。手動でチェックすることが「投稿トレンドへの感覚を養う」という高次の効果もあります。
- 今日から「競合3社」を決め、週1回30分で記録するルーティンを作ることが、SNS運用改善への最短ルートです。

純 / マーケター
ウェブマーケティング、SNS マーケティング、実店舗マーケティング全般に精通しているマーケティングのプロフェッショナル。日本最大級の SNS マーケティングスクールの講師を務めるかたわら、自社では医療法人のマーケティングをはじめ多様な業種のマーケティングに携わっている。
SNS競合分析とは|なぜ個人事業主に必要なのか

SNS競合分析とは、他社のSNSアカウントの投稿内容・投稿頻度・フォロワー数推移・エンゲージメント率などを定期的に記録・分析し、自社の運用改善に活かすプロセスです。「競合の真似をする」ことではなく、「市場で何が評価されているかを把握し、自社の投稿戦略に活かす情報収集」と捉えるのが正確な定義です。
SNS競合分析の定義|自社の改善に活かす情報収集
競合分析が価値を持つのは、「何となく競合のアカウントを眺める」段階を超えて、投稿テーマ・コンテンツ形式・投稿頻度・反応の多い投稿パターンを体系的に記録するからこそです。そのデータを自社の投稿企画に落とし込んで初めて、競合分析は成果に結びつきます。
美容・飲食・教室・EC・士業など多業種のクライアント支援を通じた弊社の経験では、SNS運用で伸び悩んでいる事業者の多くが「投稿のネタに困っている」または「どのコンテンツ形式に注力すべかわからない」という状況にあります(ツナグ・複数クライアント支援実績より)。競合分析はその両方の問いに答えてくれる情報源です。
個人事業主・中小企業が競合分析をすべき3つの理由
理由①:フォロワーが少ない段階こそ、投稿の「型」が命
大手企業と同じ広告費も人員もかけられない個人事業主にとって、「どのテーマで」「どのコンテンツ形式で」投稿するかという判断精度が成長速度を大きく左右します。競合を定期的に観察することで、「今プラットフォームで評価されている投稿の型」を効率よく学べます。
理由②:プラットフォームのトレンド変化に素早く対応できる
各SNSのアルゴリズムは頻繁に変化します。競合が「リール中心」から「カルーセル中心」にシフトしているといった変化を週次でキャッチできれば、自社も早期に対応できます。
理由③:投稿テーマの枯渇を防げる
「今週の投稿テーマが思いつかない」という悩みは、競合3社の直近投稿を見るだけで解消できることがあります。競合が反応を取っているテーマを起点に、自社視点で再解釈するだけで新鮮な投稿案が生まれます。
競合分析を始める前に|目的・KPI・期間を決めよう

競合分析で失敗する最大の理由は「何のために分析しているか」が曖昧なまま始めることです。目的が決まっていないと、すべての数字が等しく重要に見えてしまい、記録が複雑になり、3ヶ月で続かなくなります。弊社がクライアント支援を行う中で見えてきた傾向として、目的・KPI・期間をあらかじめ明確にしたグループは、そうでないグループと比較して競合分析の継続率が明らかに高い傾向があります。
分析の「目的」を明確にする
まず、「なぜ競合を分析するのか」を1文で書いてみてください。例えば以下のいずれかに当てはまるはずです。
- 目的A: 投稿テーマのアイデアを増やしたい
- 目的B: 最適な投稿頻度を見つけたい
- 目的C: リール・カルーセル・テキスト投稿の使い分けを決めたい
- 目的D: フォロワーを増やすための施策のヒントを得たい
目的によって「見るべき指標」が変わります。「全部見よう」はNG。時間が続かなくなります。
KPI(測定指標)を3〜5個に絞る
弊社では「KPIは少ないほど運用が強くなる」という指針を持っています(ツナグ・KPI設計指針より)。最終目標(KGI)から逆算して3〜5個までに絞ることで、記録が続きやすくなります。
| 目的 | おすすめKPI(3〜5個) |
|---|---|
| 投稿テーマ発掘 | 投稿文のキーワード / 反応数の多い投稿テーマ / コンテンツ形式 |
| フォロワー増加 | 月次フォロワー増加数 / プロフィールアクセス数 |
| エンゲージメント向上 | 平均いいね数 / 保存数 / コメント率 |
| 投稿頻度最適化 | 投稿頻度(週何回) / 投稿曜日・時間帯 |
自社で「追えそう・記録できそう」な指標に絞ることが継続の鍵です。
分析期間を決める
- 最短:1ヶ月(データが少なく、ノイズと本当のパターンの区別がつきにくい)
- 推奨:3ヶ月〜6ヶ月(トレンドの変化を把握できる)
競合選定と同時に「いつまで見るか」を決めることで、ルーティン化しやすくなります。最初は「3ヶ月」と設定するのが現実的です。
分析対象の競合を選ぶ|3つのポイント
「どの競合を見ればいいか分からない」という声をよく聞きます。弊社がクライアントの戦略設計フェーズで必ず行う競合選定には、3つの明確な基準があります。ポイントを外すと、「参考にできない競合を3ヶ月見続ける」という状況になります。
ポイント①|同じ業界・商材・ターゲット層の競合を選ぶ
「SNS全体で伸びているアカウント」ではなく、自社と同じターゲット層・商材を持つ企業を選ぶことが大原則です。
業種によってSNS戦略の正解は大きく異なります(ツナグ・業種別支援実績より)。美容室なら「全国の有名大手サロン」ではなく、「同じ地域で自社と規模が近い美容室」「同じターゲット年代を狙うサロン」を選ぶことで、自社で実現可能な運用方法・達成可能な数字を学べます。
ポイント②|フォロワー数が「1〜5倍」の企業を選ぶ
- フォロワー数が自社の1倍未満 → すでに上回っている相手。参考にならない
- フォロワー数が自社の10倍以上 → リソース規模が全く違う。参考にならない
- フォロワー数が自社の1〜5倍 → 「あと一歩で追い越せる相手」として最適な学習材料
例:自社フォロワー500人なら、500〜2,500人の企業を3社選ぶ。
「今、プラットフォームで評価されている投稿方法」を学ぶには、10年前から存在する大手よりも、直近1〜2年で急成長している中堅企業の方が参考になることが多いです。
ポイント③|「伸びかけている」企業を優先する
フォロワー数が右肩上がりかつ投稿頻度が高い企業を選びましょう。「今プラットフォームのアルゴリズムで評価されている投稿の作り方」をリアルタイムで観察できるからです。過去に大きく成長したが現在は停滞しているアカウントより、今まさに成長中の企業の方が学べることは多いです。
競合選定の注意点|「参考」と「真似」の線引き
競合分析でやってはいけないこと
- ❌ 競合の投稿文をそのままコピーして使う(著作権侵害)
- ❌ 競合のビジュアルデザインを完全に模倣する(著作権・ブランド毀損)
- ❌ 「競合も言っているから」という理由で根拠のない効果訴求を行う(景表法・薬機法違反リスク)
弊社では競合分析における著作権・景表法への配慮をブランドポリシーとして定めています(ツナグ・ブランドポリシーより)。「投稿テーマの傾向」「コンテンツ形式の使い分け」「投稿頻度」を学ぶことが正しい活用です。
競合分析で見るべき指標|媒体別・目的別の選び方
「どの数字を記録すればいいか」という疑問に答えます。すべての指標を見ようとすると記録が続かないため、媒体別・目的別に絞り込みましょう。
すべての媒体で共通|必ず見るべき基本指標
どのSNSでも共通して記録すべき基本4指標があります。
| 指標 | 意味 | 記録頻度 |
|---|---|---|
| フォロワー数 | 月次の成長速度を把握 | 月1回 |
| 平均いいね数(直近10投稿) | 投稿の質をシンプルに測る | 週1回 |
| 投稿頻度(週何回) | 運用体制・力入れ具合を推定 | 週1回 |
| エンゲージメント率 | (いいね+コメント+シェア)÷フォロワー数 | 月1回 |
X(旧Twitter)を分析する場合
- リツイート数:X最大の価値「拡散性」を測る最重要指標
- リプライ数:フォロワーとの関係性の深さ
- インプレッション:どの投稿が多くの人に見られているか(Blue以外は制限あり)
- 頻出キーワード・ハッシュタグ:スプレッドシートで手動記録
X(旧Twitter)はBlue(有料プラン)の分析データへのアクセスが限定的です。他社アカウントの詳細数字は基本的に非公開のため、手動での目視確認が主な方法になります。
Instagramを分析する場合
- 保存数:Instagram最高の評価指標。「また見たい」という意思を示す。ビジネスアカウント同士では非公開のため目視で推定
- コメント内容:どのテーマがコメントを引き出しているかを質的に分析(目視・ツール不要)
- リール vs フィード vs カルーセル:どのコンテンツ形式がより反応を取っているか
弊社がInstagramクライアント支援で重視しているのも「保存・シェア・コメント・エンゲージメント率」の4つです(ツナグ・Instagram支援実績より)。これらがファン化フェーズの核心指標となります。
TikTok・YouTubeを分析する場合
- 平均視聴完了率:「最後まで見られているか」が核心。初期表示数よりも重視すべき指標
- シェア率:バイラルの度合いを測る
- 活用されているBGM・効果音:よく使われているトレンド音声の記録
目的別に「絞るべき指標」の考え方
すべての指標を見ようとするのが、競合分析が続かない最大の原因です。目的によって見るべき指標を3つに絞ることが、長続きする競合分析の秘訣です。
| 目的 | 絞るべき指標(3つ) |
|---|---|
| 投稿テーマ発掘 | 投稿文キーワード / 投稿画像テーマ / コンテンツ形式 |
| 投稿頻度最適化 | 週の投稿本数 / 投稿曜日 / 時間帯 |
| エンゲージメント向上 | いいね数 / 保存数 / コメント率 |
無料で競合分析を始める|各SNSの公式インサイト活用法
高い有料ツールは、個人事業主・小規模チームには必須ではありません。弊社が個人事業主クライアントに提案する無料分析の起点は、各SNS公式インサイトとGoogleスプレッドシートの組み合わせです(ツナグ・SNS分析支援方針より)。
X(旧Twitter)の無料分析機能
- Xアナリティクス(公式):自社アカウントのインプレッション・いいね・リツイートを確認
- web版Xの検索機能:「from:@競合アカウント名」と検索すると競合の全投稿を時系列で表示できる。各投稿のいいね数・リツイート数を手動でメモ
- ブラウザのスクリーンショット:投稿ごとの反応数を記録(スプレッドシートに手入力)
Instagramの無料分析機能
- プロアカウント(ビジネス)のインサイト:フォロワー数・リーチ・インプレッション・プロフィールアクセスをアカウント単位で確認
- 投稿ごとのインサイト:各投稿のいいね・コメント・保存・シェア・リーチ(ビジネスアカウント化が必要)
- 他社アカウントの制限:他社の詳細数字は見られない。フォロワー数・投稿数の目視 + コメント内容の手動分析が主な方法
TikTokの無料分析機能
- Creator Center(クリエイターセンター):自社アカウントの動画再生数・平均視聴時間・シェア率
- 他社アカウント分析:個別の数字は非公開。「どの動画が伸びているか」の目視 + トレンド音声の記録が中心
スプレッドシートで手動記録|テンプレート活用法
弊社がクライアントの分析サポートで用いている基本的な記録項目は以下の通りです。
【競合分析スプレッドシート:基本項目】
列: 日付 | 競合名 | 投稿テーマ(一言) | コンテンツ形式 | いいね数 | コメント数 | 保存数(推定) | 特記事項
手動でスプレッドシートに記録することには、ツールの自動集計にはない副次的な効果があります。毎週自分の目でチェックする習慣が「投稿トレンドの微細な変化に気付く感覚」を養い、分析眼そのものを高めていきます。弊社が個人事業主クライアントに手動記録を推奨する理由のひとつです。
競合分析の具体的な4ステップ手順
ここからが本記事の核心です。弊社がクライアント指導で実際に用いているプロセス(戦略立案 → コンテンツ制作 → 運用改善)を、個人事業主向けに4ステップに絞り込みました(ツナグ・クライアント支援プロセスより)。
Step 1|分析期間を決め、競合3社を選ぶ(1回限り・約30分)
前述の「競合選定の3ポイント」に基づき、まず競合3社を確定させます。同時に分析期間を「3ヶ月」と設定します。
Step 1 チェックリスト
- 分析目的を1文で書いた
- KPIを3〜5個に絞った
- 同じ業界・ターゲット層の競合3社を選んだ
- 競合のフォロワー数が自社の1〜5倍であることを確認した
- スプレッドシートを新規作成した(例:「競合分析_2026年6月〜8月」)
スプレッドシートのファイル名には分析期間を入れておくと、3ヶ月後に見直しやすくなります。
Step 2|各競合の「現状スナップショット」を記録(1回限り・約1時間)
初日に以下を記録します。これが「3ヶ月後の比較」の基準点になります。
| 記録項目 | 確認方法 |
|---|---|
| フォロワー数 | 各アカウントのプロフィール画面 |
| 直近30日の投稿数 | プロフィールの投稿一覧を目視カウント |
| 直近10投稿の平均いいね数 | 各投稿を開いてメモ |
| コンテンツ形式の割合 | リール:フィード:カルーセル = 〇:〇:〇 |
このスナップショットだけ取れれば Step 2 は完了です。完璧にデータを揃えようとせず、「大まかな現状把握」で十分です。
Step 3|週1回の「定期チェック」を習慣化(毎週30分)
毎週同じ曜日・時間(例:毎週月曜の午前)に、競合3社の直近1週間の投稿をチェックします。
記録内容:
- 投稿テーマ(「〇〇の解決法」「〇〇のビフォーアフター」など一言で)
- コンテンツ形式(リール / フィード / カルーセル / テキスト)
- 反応数(いいね・コメント・保存の目視)
- パターン発見メモ(「毎週火曜に業界ニュース解説を投稿している」等)
週次チェックで大切なのは「多くのデータを集める」ことではなく、「パターンを発見すること」です。「この競合は、このテーマを投稿するといつも反応が良い」という規則性を見つけたら、それが投稿改善の核心情報です。
実際のクライアント指導の典型例として、「競合Aは毎週火曜に業界ニュースの解説投稿をする → そのテーマが直近10投稿の中で常に上位3位以内に入っている」という発見があったケースがあります。この気づきを持ったクライアントは「自社の業界ニュース解説投稿を週1回取り入れる」という施策に迷いなく踏み出せました。
Step 4|3ヶ月後の「分析結果の言語化」(1回・約1時間)
3ヶ月分のデータをまとめ、発見したパターンを言語化します。グラフ化しなくても、表にまとめるだけで十分です。
言語化の型(コピーして使えます)
- 「競合Aは、〇〇テーマの投稿でいいね数が高い傾向がある」
- 「競合Bは、リール投稿が週2回・フィード投稿が月2回のペース。リールの方がエンゲージメントが高い」
- 「競合Cは月初にキャンペーン投稿をする規則性がある。コメント数がその週だけ多い」
言語化の目的は「競合が何をしているかの記録」ではなく、「自社の次の一手をどう決めるか」です。このステップで言語化した発見が、次の3ヶ月の自社投稿企画の出発点になります。
分析結果を次の投稿テーマに活かす|現役マーケターの改善の型

競合分析をしても「で、何から始めればいい?」という壁にぶつかることがあります。分析と実行を切り離してしまうことが、競合分析が「やりっぱなし」に終わる最も多い失敗パターンです。
弊社のクライアント支援では、分析結果を投稿改善に落とし込む際に4つの型を使っています。
型①|「競合が反応を取っているテーマ」を自社視点で再解釈する
競合分析の発見例:「競合Aの『業界ニュース×自社視点』テーマの投稿が、直近10投稿の中で常に高いいいね数を獲得している」
自社への活かし方:
- なぜそのテーマが反応を得ているのかを考える(「業界の最新情報が知りたい」という潜在ニーズ)
- 同じニーズを、自社独自の視点・経験で語れないか考える
- 「〇〇業界の最新ニュース+弊社から見た影響」という投稿を企画する
注意点:競合の文章・画像を流用しないこと。同じテーマでも、自社の視点と経験から語る内容は必ず異なります。
型②|「競合が使っているコンテンツ形式」を自社で試す
競合分析の発見例:「競合Bはリール投稿が週2回。テキスト投稿と比べると平均いいね数が2倍前後の差がある」
弊社のクライアント支援実績として、美容サロンがリール戦略に移行したことで来店予約が3ヶ月で150%増加した事例があります(ツナグ・美容サロン支援実績より)。コンテンツ形式の変更は、テーマを変えるよりも大きなインパクトをもたらすことがあります。
自社への活かし方:これまでテキスト投稿中心だった場合、「リール投稿を週1回試す」という具体的な施策を立てて2週間〜1ヶ月試してみましょう。ただし、形式だけ真似しても伸びません。自社の強みや専門性がわかるテーマと組み合わせることが重要です。
型③|「競合の投稿頻度」を参考に自社の最適値を探る
競合分析の発見例:「競合3社の週の投稿頻度を比べると、週2投稿のアカウントが最も平均いいね数が高い」
自社への活かし方:週1投稿だった場合は週2投稿を試してみます。ただし、競合の頻度がそのまま自社の正解にはなりません。「自社の運用体制で持続可能な頻度か」を確認した上で実施し、3ヶ月後に自社の最適値を判断します。
型④|「競合にはない、自社独自のテーマ」を開発する
競合分析の最大の活かし方は「競合と同じ土俵で戦うこと」ではなく「競合が手をつけていない領域を見つけること」です。
競合分析の発見例:「競合A・B・Cが全員、商品紹介・サービス紹介を中心に発信している」
自社への活かし方:
- 競合がやっていない「顧客の本音インタビュー形式」の投稿
- 「商品を使った後の変化のビフォーアフター」
- ペルソナの「潜在ニーズ(競合が気付いていない悩み)」を掘り下げるコンテンツ
弊社のクライアントの中には、競合全員が「サービス説明」投稿一辺倒の市場で「顧客のリアルな課題と解決プロセス」を語り続けることで、フォロワー数・エンゲージメント共に競合を引き離したケースがあります(ツナグ・複数クライアント支援実績より)。
週次・月次でのルーティン化|競合分析を続けるための仕組み
分析を「1回やって終わり」にしないために、仕組みを作ることが重要です。弊社がクライアントに提案するPDCAサイクルは、「日次:異常検知、週次:傾向把握、月次:戦略レビュー」の3層構造ですが(ツナグ・SNS分析サービス方針より)、個人事業主向けの実践版は週次+月次の2層で十分です。
推奨ルーティン|週1回(30分)+ 月1回(1時間)
週次チェック(毎週 × 曜日固定・30分)
- 競合3社の直近1週間の投稿をスプレッドシートに記録
- 投稿テーマ・コンテンツ形式・反応数・パターンメモ
月次まとめ(月初または月末・1時間)
- 1ヶ月分のデータをグラフ化または表でまとめる
- 発見したパターンを言語化する
- 翌月の「自社投稿テーマ案」に落とし込む(最低3本分)
続かない人のための工夫
弊社が複数のクライアント支援を通じて観察してきたパターンとして、「続かない」原因はほぼ共通しています。
- スプレッドシートが複雑すぎて記入が億劫になる → 列を「日付・競合名・テーマ・形式・反応数・メモ」の6列に絞る
- 「いつやるか」が決まっていない → Googleカレンダーに毎週「競合チェック」を予定として入れる
- 一人でやり続けることへの孤独感 → 月1回の月次まとめを「チームメンバーやパートナーと共有する時間」にする
また、続けた記録を見直すことで心理的な達成感が生まれ、継続モチベーションの維持につながります。
「分析マンネリ化」の防止|3ヶ月ごとの競合入れ替え
3ヶ月間同じ競合を分析したら、以下の見直しをします。
- 最も変化(成長・停滞)が大きかった競合を優先して継続観察
- 新しい競合1社を追加して入れ替え
- 「伸び止まった競合」は卒業する判断も大切です
分析対象を定期的に更新することで、「今プラットフォームで評価されている運用方法」を常にキャッチし続けられます。
よくある質問
まとめ|競合分析は、スモールビジネスの最強の武器
SNS競合分析は、高い有料ツールを使わなくても、今日から始められます。
本記事で解説した手順をまとめます。
- 目的・KPI・期間を決める(「何のために」「何を測るか」「いつまで」の3点)
- 競合3社を選ぶ(同じ業界・フォロワー1〜5倍・伸びかけている企業)
- 4ステップで実践する(スナップショット記録 → 週次チェック → パターン発見 → 言語化)
- 分析結果を投稿テーマに落とし込む(4つの改善の型を活用)
大切なのは「続けること」です。弊社が多業種のクライアント支援を通じて一貫して伝えてきたのは、「大手と同じリソースを使わなくても、競合から学ぶ仕組みを持つことで、スモールビジネスは効率的に戦える」という考え方です。
来週から、競合3社を決めて、週1回30分のルーティンを始めましょう。その積み重ねが、3ヶ月後の自社SNS運用の確かな変化につながります。

