Facebook広告の始め方|ターゲティング活用で費用対効果を最大化する方法

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Facebook広告は、Meta広告マネージャで作成・管理します。InstagramやMessengerの広告も同じ管理画面で扱えます。「誰に」「どこで」「いくらで」見せるかを細かく決められる反面、設定項目が多く、ターゲティングや計測でつまずく担当者も少なくありません。

この記事では、Metaの公式ヘルプで確認できた内容をもとに、広告の構成、目的、ターゲティング、配置、計測、予算と学習期間を順に解説します。効果は業種や商材で変わるため、「必ず成果が出る」とは言わず、自社で確かめながら進める前提で説明します。

この記事の3行まとめ

① 広告は「キャンペーン(目的)→広告セット(オーディエンス・配置・予算・期間)→広告(クリエイティブ)」の3階層で作る
② ターゲティングは、詳細ターゲット・カスタムオーディエンス・類似オーディエンスを組み合わせる。ウェブサイトのカスタムオーディエンスや成果の計測は、Metaピクセルなどの設定が前提になる
③ 配置は公式がAdvantage+ 配置を推奨。予算は学習期間(約50件の結果が目安)を意識し、頻繁な編集を避ける

Facebook広告の構成と始める前の準備

Meta広告マネージャでは、広告をキャンペーン・広告セット・広告の3つのレベルで作ります。各レベルで決める内容は次のとおりです。(出典:広告のレベルとは)

レベル決める内容
キャンペーン広告の目的(認知、トラフィックなど)、購入タイプ。ほとんどの広告主はオークション購入タイプを使っている
広告セットオーディエンス(利用者層データ、興味・関心、行動、カスタムオーディエンス)、配置、予算(1日の予算または通算予算)、スケジュール
広告広告フォーマット(シングル画像・動画、カルーセル、コレクション)、クリエイティブ、名義(FacebookページまたはInstagramアカウント)

同じ広告セット内の広告は、オーディエンス・配置・予算・掲載期間が共通です。広告を出す前に、Facebookページ(持っているか、管理者・編集者・広告管理者の権限があること)と、有効な支払い方法が必要です。(出典:広告アカウントを作成する)

目的の選び方

目的は「何を達成したいか」から選びます。Metaは目的を6種類に簡略化しています。最初は1つに絞るのが基本です。(出典:広告の目的を選択する)

目的公式の説明(要約)
認知広告を覚えてくれる可能性が高い利用者にできるだけ多くリーチする
トラフィックFacebookページ、ウェブサイト、アプリなど指定先へ利用者を誘導する
エンゲージメントメッセージの送信など、ビジネスとやり取りしてくれる可能性が高い利用者を見つける
リードメッセージ、電話、登録を利用してリードを獲得する
アプリの宣伝アプリのインストールや、アプリ内の特定アクションを促す
売上商品やサービスを購入する可能性が高い利用者を見つける

ターゲティングの考え方|3つの手法と使い分け

詳細ターゲット設定

興味・関心、行動、利用者層データに基づいて利用者にリーチする機能です。公式の例では、興味・関心の「ブルース音楽」、行動の「よく旅行する」、利用者層データの「大学生」が挙げられています。(出典:詳細ターゲット設定について)Advantage+ 詳細ターゲット設定を使うと、条件に当てはまらない利用者にも、成果の向上が見込めるとMetaが判断した場合に配信が広がります。(出典:Advantage+ 詳細ターゲット設定について)

カスタムオーディエンス(自社データを使う)

自社のデータやMetaのエンゲージメントデータから、広告の対象を作る機能です(1つの広告アカウントで最大500種類)。代表例は次の2つです。(出典:カスタムオーディエンスについて)

  • ウェブサイトカスタムオーディエンス:Metaピクセルでトラッキングした訪問者が対象。特定のページを見た人などを条件にでき、オーディエンスは作成した時点から追加が始まります(過去の訪問者は遡って入りません)(出典:ウェブサイトカスタムオーディエンスを作成する)
  • 顧客リストのカスタムオーディエンス:メールアドレスや電話番号のリストをアップロードして、Metaの利用者と照合します。リストはハッシュ化されたうえでマッチングに使われます。リストを30日を超えて更新しないと「期限切れ」と表示されます。アップロード前に、その情報を使用できる法的根拠があるか確認するよう、公式ヘルプが案内しています(出典:顧客リストからカスタムオーディエンスを作成する)

類似オーディエンス(既存顧客に似た人へ広げる)

既存顧客に似た特性を持ち、ビジネスに関心を示す可能性が高いと思われる利用者に、リーチを広げる機能です。作成には、少なくとも100人の利用者が含まれるソース(元になるオーディエンス)が必要で、通常は1,000〜5,000人のソースがおすすめされています。マッチ率の割合を小さくすると、ソースとの類似度が高まり、大きくすると、より多くの幅広い人が対象になります。(出典:類似オーディエンスを作成する、類似オーディエンスについて)

公式ヘルプは、オーディエンスの質も重要だとしており、目標によっては、優良顧客で構成したリストの方がよい結果になる可能性があります。なお、金融商品・サービス、雇用、住宅に関する広告では、制限されるか利用できない場合があります。(出典:類似オーディエンスについて)

Advantage+ オーディエンスと使い分けの例

Advantage+ オーディエンスは、MetaのAIが過去のコンバージョンなどを使って対象を見つける方法です。Metaは、リターゲティングを除くほぼすべてのキャンペーンで、そのA/Bテストを勧めています。(出典:Advantage+ オーディエンスについて)運用上の例として、広めの設定と、既存顧客データで絞った設定を、広告セットを分けて比べる進め方があります。クリエイティブの比べ方はSNS広告クリエイティブ制作で解説しています。

配置|Facebookのどこに出るか

配置とは広告を掲載できる場所です。Facebookでは、フィード、右側広告枠、Marketplace、お知らせ、ビジネス発見、検索結果、ストーリーズ、リール、リール動画向けのインストリームなどが用意されています。利用できる配置は広告のタイプと設定で決まります。(出典:広告配置について)

Metaは、Advantage+ 配置を推奨しています。公式ヘルプには、Metaのテスト結果として、手動配置の広告セットに比べて顧客獲得単価(CPA)が平均11.7%低くなったと記載されています。これはMeta自身のテスト結果で、自社で同じになるとは限りません。複数の配置を選んでも広告費用は増えません。(出典:Advantage+ 配置について、広告配置について)

計測の設定|MetaピクセルとコンバージョンAPI

Metaピクセルは、ウェブサイトに配置するコードで、利用者がサイトで行ったアクション(購入、カート追加など)を記録します。記録したイベントから、カスタムオーディエンスを作ったり、リターゲティング広告に使ったりできます。(出典:Metaピクセルについて)

コンバージョンAPIは、サーバーやCRMなどのマーケティングデータをMetaに直接つなぐ仕組みです。設定方法は複数あり、多くの連携は開発者を必要としません。(出典:コンバージョンAPIについて)ピクセルはブラウザの設定などで情報が失われることがあり、コンバージョンAPIは影響を受けにくいとされています。両方で同じイベントを送る場合は、二重に数えないよう、イベント名とイベントIDをそろえる「重複除外」が必要です。(出典:重複除外について)

注意点として、健康・金銭・子どもに関するデータなど、禁止対象の情報はMetaに共有しないよう求められています。所有していないサイトへの無断設置も禁止です。(出典:Metaピクセルについて)計測の考え方はSNS効果測定の方法もあわせてご覧ください。

予算と学習期間

Metaの1日の予算は、1週間の中で1日あたりに消化する平均額です。日によっては最大175%を消化することがあり、1週間の合計は1日の予算の7倍を超えません。(出典:1日の予算について)最小予算は国や目的で異なり、満たさない場合は広告マネージャにアラートが出ます。(出典:最小予算のベストプラクティス)

最後に大きな編集をしてから、1週間以内に約50件の結果を獲得すると、通常は情報収集期間が終わります。期間中は編集せず、広告や広告セットを増やしすぎないよう案内されています。(出典:情報収集期間について)少額予算での考え方は低予算から始めるSNS広告完全ガイドをご覧ください。

よくある失敗と対処

失敗例起きること対処
Metaピクセルを設置せずに広告を出す訪問者のカスタムオーディエンスなどが使えない最初に設置し、テストツールで確認する
類似オーディエンスのソースが少ない作成できない100人以上、通常は1,000〜5,000人のソースを用意する
学習期間中に設定を何度も変える学習がやり直しになる必要な編集だけにする

よくある質問(Q&A)

Q. FacebookとInstagramのどちらに配信すればよいですか?
A. Metaは、Advantage+ 配置(利用できる配置をすべて含める設定)を推奨しています。最初は自動で配信し、結果を見て絞るか検討する進め方があります。詳しくはInstagram広告の始め方へ。

Q. 顧客リストをカスタムオーディエンスにしてもよいですか?
A. アップロード前に、その情報を使用できる法的根拠があるか確認するよう、Metaのヘルプが案内しています。判断に迷う場合は、専門家に相談してください。

Q. ターゲットは絞った方がよいですか、広げた方がよいですか?
A. 一律の正解はありません。絞った設定と広めの設定を広告セットで分け、同じ予算・期間で比べると、自社に合う方が分かります。

まとめ

Facebook広告は、3階層で目的、オーディエンス、配置、予算、クリエイティブを決めます。ターゲティングは3つの手法を使い分け、その土台としてMetaピクセルやコンバージョンAPIで計測を整えます。まずは目的を1つに絞り、計測を設定し、学習期間中は大きな変更を避けて改善してください。

参考情報・出典