SEOキーワード選定のやり方5ステップ|個人事業主が無料で始める

SEOキーワード選定のやり方のイメージ画像

SEOキーワード選定のやり方は、5ステップで終わります。キーワード選定は、検索ボリュームの大きい順に選ぶ作業ではなく、自社が勝てる場所を絞り込む作業です。SEOを始めたいのに、何を書くかで手が止まっている個人事業主や中小企業の担当者、初心者の方に向けて、無料で始められるツールを中心に、候補の出し方から絞り込み、管理表づくりまでを記入例つきでまとめました。

この記事を3行で解説
  • SEOキーワード選定は、ボリュームの大きさではなく、自分の状況で勝てるかで選ぶ作業です。大手が並ぶ検索語は避け、1人で回せる範囲に絞ると、次に書く記事の優先順位が決めやすくなります。
  • 5ステップは、軸KWを決める、ラッコキーワードで候補を広げる、キーワードプランナーで規模を見る、Search Consoleで自社の実績を見る、1人運用の基準で絞る、の順です。無料で始められるツール中心で進められます。
  • まず自社の軸KWを5個書き出し、ラッコキーワードに1つ入れてみてください。結果は「キーワード管理表」1枚にまとめます。
この記事を書いた人
純

純 / マーケター

ウェブマーケティング、SNS マーケティング、実店舗マーケティング全般に精通しているマーケティングのプロフェッショナル。日本最大級の SNS マーケティングスクールの講師を務めるかたわら、自社では医療法人のマーケティングをはじめ多様な業種のマーケティングに携わっている。

目次

SEOキーワード選定とは|「書きたいこと」ではなく「勝てる場所」を選ぶ作業

書く記事のテーマを選ぶ個人事業主のデスク

キーワード選定とは、どの検索語で上位を狙うかを決める作業です。SEOの成否を左右する入口の工程なので、最初に全体像をつかんでから手を動かしましょう。

キーワード選定で決めるのは「何を書くか」と「何を書かないか」

キーワード選定は、書くテーマを決めると同時に、今は書かないテーマを決める作業でもあります。1人や少人数で運用していると、書ける本数には限りがあるためです。書きたいテーマではなく、お客様が実際に検索する言葉から、自社が勝てるものを選ぶのが基本です。

SEOそのものの基本や、ビッグキーワードを狙いすぎない考え方は、SEO対策とは?中小企業がSNSより先にやるべき理由で触れています。この記事では、決めたキーワードで検索する人が何を知りたいか(検索意図)を読む工程は扱わず、どのキーワードを狙うかを決めるところまでを説明します。

5ステップの全体像と、できあがるもの

キーワード選定の5ステップの流れと、各ステップの成果物は次のとおりです。詳しい手順は、次の章でステップごとに説明します。

ステップ やること 使うもの できあがるもの
1 軸KWと目的を決める メモ・スプレッドシート 軸KWリスト
2 候補を広げて、関係ない語を捨てる ラッコキーワード 候補一覧
3 検索規模の目安を見る Googleキーワードプランナー ボリューム目安つきの候補
4 自社の実績から狙い目を探す Search Console 強化候補・伸ばせるクエリ
5 1人運用の基準で絞る 5つの基準表 対策KW(管理表に入れるもの)

使うツールと、始める前の準備|無料で始められるものを中心に

キーワード選定の準備として必要なものは、Googleアカウント、スプレッドシート1枚、自サイトのSearch Consoleの登録の3つです。Search Consoleは、Googleの無料サービスです。まだ登録していない場合は、公式ヘルプの手順で先に設定しておきます。

3つのツールの使い方の条件は、次のとおりです(2026年9月時点)。

  • ラッコキーワード:登録なしでも使えますが、使用回数に制限があります。有料プランもあります
  • Googleキーワードプランナー:Google広告のアカウントの設定が必要です
  • Search Console:Googleの無料サービスで、自サイトの登録が前提です

無料枠や画面の名称は変わることがあるため、使う前に各公式ページで確認してください。ほかの無料ツールもあわせて見たい場合は、個人事業主向け無料マーケティングツールおすすめ15選をご覧ください。ただし、こちらはSNS運用やアクセス解析、ローカル集客など、マーケティング全般の無料ツールを扱った記事で、キーワード調査ツールの解説が中心ではありません。

SEOキーワード選定のやり方5ステップ|無料で始められる3ツールで狙うKWを決める

キーワード候補を書き出して整理する個人事業主

個人事業主でも、このキーワード選定の5ステップで、狙うキーワードを決められます。使うツールは、ラッコキーワード、Googleキーワードプランナー、Search Consoleの3つです。ステップ5で決めた結果は、次の章の管理表に入れます。

ステップ1|ツールを開く前に、軸KWと目的を決める

やることは、自社のサービスとお客様の悩みから、軸となるキーワードを5個ほど書き出すことです。あわせて、記事のゴール(問い合わせ、予約、資料請求など)を1行で決めておきます。

コツは、自社が実際に答えられるテーマから出すことです。たとえば、地域で整体院を営む個人事業主なら、「肩こり 整体」「腰痛 整体」「猫背 矯正」のように、お客様が来院前に検索しそうな言葉を並べます。これは説明のための架空の例です。

なお、どんなテーマで情報発信をするか自体が決まっていない場合は、先にオウンドメディア始め方|中小企業が月3万円で成功させるロードマップでテーマ選びを済ませてください。この記事では、テーマは決まっている前提で進めます。

ステップ2|ラッコキーワードで候補を広げ、関係ない語を捨てる

やることは、軸KWを1つ入れて、出てきた候補をスプレッドシートに貼ることです。ラッコキーワードでは、サジェストキーワードや関連キーワードなどの候補を確認できます。画面の項目名は変わることがあるため、公式ページで確認してください。

この工程の主役は、候補を増やすことではなく、捨てることです。候補は数十個から数百個出るため、次のどれかに当てはまる語は、迷わず外します。

  • 自社のサービスと関係がない
  • 検索する人の目的が、自社のお客様と違う
  • 自社では答えられない

判断の例を、架空の整体院で示します。

候補(架空) 判断 理由
肩こり 整体 ○○市 残す 通える範囲のお客様で、来院に近い
肩こり 原因 ストック 需要はあるが、来院までは遠い
整体師 資格 取り方 捨てる 検索する人の目的が、お客様と違う
肩こり 湿布 おすすめ 捨てる 商品を扱っておらず、答えられない

ステップ3|Googleキーワードプランナーで検索規模の目安をつける

やることは、ステップ2で残した候補を入れて、検索ボリュームの目安を確認することです。Google広告ヘルプによると、基本機能を使うには、お支払い情報の入力を含むアカウント設定を完了する必要があります。広告を出すかどうかや料金の扱いは、設定前に公式ヘルプで確認してください。

キーワードプランを作る入口は2つあります。新しい候補を探すときは「新しいキーワードを見つける」、手元の候補の規模を見たいときは「検索のボリュームと予測のデータを確認する」です。ステップ2の候補リストは、後者に当たります。

数値の読み方で大切なのは、表示された数字を絶対値として扱わないことです。表示されるボリュームはあくまで目安なので、AよりBのほうが大きい、という相対比較で使います。たとえば、「肩こり 整体」より「肩こり 整体 ○○市」のほうが小さければ、後者は絞り込んだ検索だと分かります。

ボリュームは、候補一覧の隣の列に書き残します。この段階では、大きいか小さいかの目安だけ分かれば十分です。

ステップ4|Search Consoleで、自社の実績から狙い目を探す

ステップ4は、キーワード選定の中でも、この記事の中心になる工程です。新しいキーワードを探すだけでなく、すでに自社サイトが表示されているクエリを、選定の材料にします。

やることは、次の3つです。操作の詳しい画面は、検索パフォーマンス レポートの公式ヘルプで確認できます。

  1. 「検索パフォーマンス」を開き、「クエリ」のタブを表示回数の多い順に見ます
  2. 表示回数があるのに、順位が10位から30位前後のクエリを拾います
  3. 「ページ」のタブで、そのクエリを拾っている記事を確認します

表示はあるのに順位が10位から30位前後のクエリは、記事を強化する伸びしろがある候補です。すでに検索結果に表示されているので、新しい記事を書くより、既存の記事を強化するほうが早い場合があります。期間は、データが十分にたまるよう、数か月分に広げて見てください。

指標 見方 狙い目の見分け方
クエリ 実際に検索された語 自社のテーマに近いものを拾う
表示回数 検索結果に出た回数 ある程度あるものを優先
クリック 実際に開かれた回数 少ないなら、内容の見直し候補
掲載順位 平均の順位 10〜30位前後は強化候補

各指標の意味は、表示回数、掲載順位、クリック数とはで確認できます。

実例をひとつ紹介します。当サイトのSearch Console(2026年6月21日から9月19日の90日間)では、「sns 運用 マニュアル」が、表示244回、クリック0回、平均掲載順位19.4位でした。1ページ目には届いていないが表示はされている、という強化候補の典型です。これはSNS運用のクエリの実例で、SEOで成果が出た事例ではありません。また、この数字は期間を区切った時点のもので、期間によって変わります。

新規で書くか、既存記事を強化するかで迷うときは、同じテーマの記事がすでにあるかで判断します。あるなら強化を優先します。詳しい判断は、次の章で説明します。

ステップ5|1人で回せる基準で絞り込み、対策KWを決める

ここまでで、候補は数十個から数百個になっています。ステップ5は、キーワード選定の仕上げとして、その中から今書くキーワードを決める工程です。次の5つの基準で、○△×をつけてください。

基準 見る場所 ○の目安
1. 自社サービスとのつながり 問い合わせや予約に近い悩みか 検索した人が依頼につながりやすい
2. 勝てそうか 検索結果の上位10件 個人ブログや小規模サイト、自社と近い規模のサイトが混ざっている
3. 一次情報を書けるか 自社の経験・事例・写真 自分の言葉で書ける
4. 既存記事と被らないか 管理表・自サイト内の検索 同じテーマの記事がない
5. 規模感 ステップ3の相対比較 ビッグ・ミドル・ロングテールのどれかを把握している

ビッグは検索数が多い語、ミドルはその中間、ロングテールは複数語を組み合わせた検索数の少ない語のことです。

基準2は、ボリュームの数字が取れなくても、検索結果を目で見て判断できる簡易チェックです。大手企業や公式サイト、比較サイトだけで上位が埋まっていたら、今の自社には重いテーマと考えます。あくまで目安であり、上位に混ざっていれば必ず勝てる、という意味ではありません。

キーワードは、ボリュームの大きさではなく、自分の状況で勝てるかで選びます。絞る本数は、「月に書ける本数×3か月分」までを今の対策KWにする、という目安がおすすめです。残りは「候補ストック」に置き、公開後の様子を見て入れ替えます。これは目安であり、成果を約束する数字ではありません。

架空の例で流れを示します。月2本書ける整体院なら、対策KWは6本までです。「肩こり 整体 ○○市」など候補5個を基準で見ると、基準1と2が○のものが2個残り、それを対策KWにします。残りの3個は、ストックに回します。

決めたキーワードで検索する人が何を知りたいかを読み、記事の設計に変える手順は、検索意図の調べ方5ステップと反映方法|中小企業が無料でできるで解説しています。

決めたKWは「キーワード管理表」1枚で管理する|カニバリも防げる

キーワード管理表を確認する個人事業主

キーワード選定の結果を管理表に残さないと、同じテーマの記事を別のキーワードで何本も書いたり、次に何を書くかで迷ったりします。スプレッドシート1枚で、これを防げます。

管理表の列と使い方

スプレッドシート1枚で足ります。列は次のとおりです。

列名 書く内容
KW 対策するキーワード
対応ページ 記事のURL、または予定タイトル
検索意図 1文で(別記事で扱う検索意図シートと連動)
意図の種類 知りたい、やりたい、比べたい等
ボリューム目安 大・中・小
優先度 高・中・低
狙う理由 Search Consoleの実績、検索結果の弱さなど
ステータス 候補・執筆中・公開・見直し
公開日・順位メモ 点検の記録

「1KWに1ページ」ルールと、カニバリの見つけ方

新しいキーワードを入れる前に、同じテーマの既存記事がないかを、管理表と自サイト内の検索で確認します。同じ意図の記事があるなら、新しく書くより、既存記事の強化を優先します。1つのキーワードには1つのページを対応させる、と決めておくと、カニバリを防げます。

同じキーワードで複数のページが検索結果に出ている状態は、カニバリ(評価の分散)の疑いがあります。Search Consoleで、同じクエリを拾っているページが複数ないかを見るのが目的です。手順はステップ4と同じ画面です。

当サイトでも、同じ期間のSearch Consoleで、「sns 運用 マニュアル」を複数のページが拾っていました。表示回数の上位3ページは216回、12回、8回とばらけており、評価が分散している可能性があります。原因の断定はできませんが、管理表で1KW1ページにそろえる意味が分かる例です。

管理表の記入例

架空の整体院の記入例です。ステップ2〜5のメモが、次のように入ります。

KW 対応ページ 検索意図 ボリューム目安 優先度 狙う理由 ステータス
肩こり 整体 ○○市 予定「○○市で肩こりに強い整体院の選び方」 近くで通える院を選びたい 中 高 来院に近く、上位に個人院が混在 候補
デスクワーク 肩こり 既存「デスクワークの肩こり対策」 自宅でできる対処を知りたい 中 中 表示があり10〜30位前後 見直し
肩こり 湿布 おすすめ なし 商品を選びたい 大 対象外 自社では答えられない 見送り

生成AIは「候補出し」まで|キーワード選定での使いどころと注意点

生成AIの回答を検索結果で確認する個人事業主

キーワード選定での生成AIは、候補を広げたり仕分けたりするところまでの道具です。検索ボリューム、順位、競合の強さの判断は、生成AIに任せず、ツールと検索結果で確かめます。

生成AIに任せてよい作業

任せてよいのは、次のような作業です。

  • 軸KWからの言い換えや、お客様の悩みの言い回しの洗い出し
  • ラッコキーワードで出した候補のグルーピングや仕分け
  • 「〜はどうすればいいですか」のような、長い質問文の候補出し

生成AIに任せてはいけない作業

キーワード選定に生成AIを使うときも、検索ボリューム、順位、競合の強さは、実際のデータと違う数値が出ることがあります。これらは、ステップ3から5のツールと検索結果で必ず確認してください。生成AIが出した候補は仮説です。検索結果を見て答え合わせをしてから、管理表に入れます。

候補出しに使えるプロンプトの例

コピーして使える例です。架空の整体院の設定で書いています。

私は地域で整体院を営む個人事業主です。軸キーワードは「肩こり 整体」です。来院前のお客様が検索しそうな言い回しを、悩みの場面ごとに20個出してください。検索ボリュームや順位の数値は出さないでください。

出てきた候補は、ステップ2の候補一覧に合流させ、同じ基準で残すか捨てるかを判断します。

公開後に見直す|順位が動かないときにどのステップへ戻るか

公開後の順位を確認して見直す個人事業主

キーワード選定は、決めて終わりではありません。順位が動かないときは、やみくもに直さず、症状に応じて戻るステップを決めます。

症状別に戻るステップを決める診断表

症状 疑うステップ 直し方
表示回数がほとんど出ない ステップ5・ステップ3 勝てる基準と規模を見直す
表示はあるがクリックされない 検索意図のズレ 検索意図シートを見直す
順位が伸びない ステップ5・ステップ4 競合の強さを再確認し、既存記事を強化する
同じクエリで複数ページが出る 管理表(カニバリ) 1KW1ページにそろえる

見直しのタイミングと、やりすぎない運用

キーワード選定の見直しは、数週間から数か月分のデータがたまってから行うのが目安です。公開して数日で判断せず、期間をあけてSearch Consoleを見ます。

自社だけで判断しきれない場合は、Web集客サポート(SEO対策・コンテンツ設計の支援)を選択肢に入れることもできます。

まとめ

キーワード選定は、軸KWを決める、候補を広げる、規模を見る、自社の実績を見る、1人運用の基準で絞る、の5ステップです。使うツールは、無料で始められるものが中心です。最初の一歩は、軸KWを1つ選び、管理表に1行だけ埋めてみることです。

次にやることは、キーワード選定で決めたキーワードの検索意図を読み、記事の設計に変えることです。手順は、検索意図の調べ方5ステップと反映方法|中小企業が無料でできるにまとめています。

対策KWを絞ったものの、どれから書くかの優先順位に迷うときは、SEO対策・コンテンツ設計のご相談から、現状の整理だけをスポット相談で依頼することもできます。

よくある質問

キーワード選定は無料ツールだけで足りますか?

無料で始められるツールで、管理表まで作れます。ラッコキーワード、Googleキーワードプランナー、Search Consoleがあれば、5ステップを実行できます。キーワードプランナーは、お支払い情報の入力を含むGoogle広告のアカウント設定が必要です。有料ツールを検討するのは、本数が増えて手作業が回らなくなってからで十分です。

キーワード選定が初めての初心者は、最初にいくつ決めればよいですか?

最初は、月に書ける本数の3か月分までを目安にしてください。月2本なら6本です。残りは「候補ストック」に置きます。詳しくは、ステップ5をご覧ください。

検索ボリュームが少ない・出ないキーワードでも書く価値はありますか?

あります。ボリュームだけで判断せず、自社サービスへの近さと、勝てる見込みで判断してください。ボリュームが小さい、または表示されない候補でも、来院や問い合わせに近いなら、切り捨てずに残します。

Search Consoleにまだデータがない新しいサイトは、どうすればよいですか?

ステップ4は後回しにして、ステップ1から3、5を先に進めてください。公開後にデータがたまってから、ステップ4で見直します。手順の詳細は、ステップ4に書いています。

キーワード選定だけを外注することはできますか?

可能です。ただし、範囲は依頼先によって異なります。外注の考え方は、コンテンツSEO外注の選び方|失敗しない3つの判断基準をご覧ください。

一度決めたキーワードは、どのくらいの頻度で見直すべきですか?

数週間から数か月分のデータがたまってから点検するのが目安です。順位が動かないときは、「公開後に見直す」の診断表で、戻るステップを決めてください。

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