LINE公式アカウントにはコミュニケーション・ライト・スタンダードの3つの料金プランがあり、どれが自社に合うかは「友だち数」と「月の配信頻度」で決まります。この記事では3プランの費用と通数上限を整理したうえで、具体的な友だち数・配信頻度別のシミュレーションから、失敗しないプラン選びの考え方までを中小企業・個人事業主向けに解説します。
- LINE公式アカウントは、友だち数と月の配信頻度によって最適な料金プランが変わります
- 月200通で足りるコミュニケーションプランから、月30,000通超に対応するスタンダードプランまで3段階あり、通数の消費ペースを把握することが選び方の土台になります
- 記事内のシミュレーションと判断フレームを参考に、自社の友だち数と配信頻度に合うプランを見極めましょう

純 / マーケター
ウェブマーケティング、SNS マーケティング、実店舗マーケティング全般に精通しているマーケティングのプロフェッショナル。日本最大級の SNS マーケティングスクールの講師を務めるかたわら、自社では医療法人のマーケティングをはじめ多様な業種のマーケティングに携わっている。
LINE公式アカウントの料金プランは3種類|コミュニケーション・ライト・スタンダード
LINE公式アカウントには「コミュニケーションプラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」の3つの料金プランが用意されています。まずは月額料金と無料メッセージ通数の上限という、プラン選びの土台となる基本情報を押さえておきましょう。料金体系はLINEヤフー公式が公開しており、2026年9月時点の内容は次のとおりです。
| プラン | 月額料金 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 送信不可 |
| ライト | 5,000円(税別) | 5,000通 | 送信不可 |
| スタンダード | 15,000円(税別) | 30,000通 | 1通3円(税別・2026年10月から一部変更) |
月200通の配信で足りるならコミュニケーションプラン、月5,000通前後ならライトプラン、月30,000通を超える配信量が見込まれるならスタンダードプランが最初の目安になります。
プラン選びの出発点は、月額料金の安さではなく「自社が月に何通配信するか」を見積もることです
コミュニケーションプラン(無料・月200通まで)の特徴
コミュニケーションプランは月額0円で始められ、月200通までのメッセージ配信が無料です。開設したばかりで友だち数がまだ少ないアカウントや、まずはお試しで運用感覚をつかみたい段階に向いています。ただし上限に達すると当月中は追加のメッセージ配信ができない仕様のため、友だちが数百人規模に増えてきたら、他プランへの移行を検討し始めるサインと考えてよいでしょう。
ライトプラン(月額5,000円・月5,000通まで)の特徴
ライトプランは月額5,000円(税別)で、月5,000通までのメッセージ配信が可能です。友だちが数百〜1,000人程度で、月に数回の配信であれば十分にカバーできる水準です。コミュニケーションプランと同様、無料通数の上限を超えると当月の追加配信はできないため、配信回数と友だち数のバランスを見ながら運用する必要があります。
スタンダードプラン(月額15,000円・月30,000通+従量課金)の特徴
スタンダードプランは月額15,000円(税別)で、月30,000通までは追加費用なしで配信できます。さらに上限を超えても従量課金で配信を続けられるのが、コミュニケーション・ライトの両プランとの最大の違いです。友だちが2,000人を超える、あるいは頻繁にキャンペーン配信をしたいアカウントでは、配信が止まらないスタンダードプランが実質的な選択肢になります。
メッセージ通数のカウント方法を理解する
料金プランを選ぶ前提として、メッセージ通数がどうカウントされるかを正しく理解しておく必要があります。同じ「1回の配信」でも、内容や送信範囲によって消費する通数の考え方が変わるためです。
1通としてカウントされるメッセージの範囲(3吹き出しまで1通)
1回の配信で1人の友だちに対してテキストや画像などを最大3つの吹き出しまでまとめて送っても、通数としては1通のカウントです。ただし送信した友だちの人数分だけ通数を消費する仕組みのため、友だち300人に一斉配信すれば、その1回で300通を消費することになります。
カウント対象外になるメッセージ(1:1チャット等)
一方で、個別の1:1チャットでの返信や、LINE VOOMへの投稿は、配信メッセージの通数にはカウントされません。友だちとの個別のやり取りを増やしても、プランの無料枠が圧迫されることはないという理解で問題ありません。
配信メッセージの通数は「送信した友だちの人数×配信回数」で決まるため、友だちが増えるほど同じ配信頻度でも消費する通数は増えていきます
【2026年10月改定】追加メッセージ料金はどう変わる?
LINE公式アカウントの追加メッセージ料金は、2026年10月1日から一部変更されます。プラン選びやコスト試算に直結する情報のため、早めに押さえておきましょう。LINEヤフー公式が2026年2月16日に発表した内容によると、今回の改定の対象はスタンダードプランの追加メッセージ(無料枠30,000通を超えた分)のみで、月額料金や無料メッセージ通数そのものに変更はありません。
2026年9月30日までの追加メッセージ料金
現行の仕組みでは、追加メッセージの配信数に応じて単価が段階的に下がっていく方式が採用されており、1通あたり3円が基準です。配信量の見積もりが難しい場合は、この後の10月以降の料金体系と合わせて確認しておくと安心です。
2026年10月1日以降の新料金と変更点
改定後は、月間20万通までは1通3円(現行と同じ水準)、20万通を超えた分は1通2.5円という、よりシンプルな2段階制に変わります。あわせて追加メッセージの申請上限も見直され、最大359万通に統一されます。
2026年10月の改定で新たに発生するのは、月間20万通を超えて追加メッセージを配信した場合の1通2.5円という単価です
改定がプラン選びに与える影響
今回の改定で直接影響を受けるのは、月5万通を超える追加メッセージを配信しているスタンダードプラン利用者です。中小企業や個人事業主の多くは、この水準まで配信量が達しないケースが多いため、直接の影響は限定的と考えられます。ただしセール時期などに配信量が急増する事業は、自社の配信実績を一度確認しておくと安心です。
【友だち数・配信頻度別】自社に合うプラン選びシミュレーション
ここからが本題です。「結局うちはどのプランを選べばいいのか」という疑問に、友だち数と配信頻度を組み合わせた3つのケースで具体的に答えていきます。
友だち数300人・月4回配信の場合(無料プランでは足りないケース)
友だち数300人に対して月4回の一斉配信を行うと、1回の配信で300通消費するため、月間の合計は1,200通になります。これはコミュニケーションプランの無料枠200通を超えてしまうため、実際にはこの配信量では無料プランは足りず、ライトプランへの移行が必要になります。友だちが100人未満で配信頻度も少ない開設直後の段階であれば無料プランで足りますが、300人規模まで育ってきたらライトプラン検討のサインと考えてよいでしょう。
友だち数800人・月8回配信の場合(ライトプランが目安になるケース)
友だち数800人で月8回配信すると、月間の合計は6,400通です。ライトプランの無料枠5,000通をやや超えますが、ライトプランは追加メッセージの送信ができない仕様のため、配信回数を月6回程度に抑えるか、余裕を持ってスタンダードプランを検討するかの判断になります。友だち数の伸び方には段階があり、LINE公式アカウントの友だち追加を増やす方法で紹介しているように、運用開始から3ヶ月程度は月30〜50人前後の増加ペースになることが多い傾向があります。
友だち数2,000人・月8回配信の場合(スタンダードプランを検討すべきケース)
友だち数2,000人で月8回配信すると、月間の合計は16,000通です。スタンダードプランの無料枠30,000通の範囲内に収まるため、追加費用なしで安定して配信を続けられます。友だち数が1,500〜2,000人規模まで育ってきたタイミングは、月額15,000円のスタンダードプランへの切り替えを本格的に検討する目安と言えるでしょう。
友だちが少ないうちにプランを上げすぎないための考え方
一方で、友だち数がまだ数百人規模のうちから高額なプランに切り替える必要はありません。大切なのは友だち数の“数”よりも配信の質と反応率です。開封率や反応が伸び悩んでいる段階で通数の枠だけを増やしても、費用対効果は上がりません。まずは無料〜ライトプランの範囲で配信の内容を磨き、通数が実際に足りなくなったタイミングでプランを引き上げる、という順番を意識するとよいでしょう。
料金プラン選びで失敗しないための判断フレーム
表面的な料金比較だけでなく、専門家としての判断基準を持っておくと、プラン選びで失敗しにくくなります。ここでは中小企業・個人事業主のマーケティング支援の現場で見えてきた考え方を紹介します。
通数と月額だけでなく、オプション込みの総コストで判断する
プラン比較では月額費用と無料通数だけに目が行きがちですが、後述するプレミアムIDやチャットProオプションなど、必要になりそうな有料オプションを含めた総コストで判断することが大切です。「月額は安いが、必要なオプションを足すと結局スタンダードプランと大差ない」というケースも珍しくありません。
「安さ」より「配信頻度を落とさず運用を続けられるか」を優先する
LINE公式アカウント集客で個人事業主の売上を加速でも触れているとおり、月々数千円のプラン差をケチって配信頻度を落とした結果、機会損失につながるケースがあります。安さだけを優先して配信を絞りすぎるよりも、必要な頻度を維持できるプランを選ぶという考え方もあります。効果的な配信は月2〜3回の質の高いメッセージであることが多く、毎日配信するより戦略性を重視した設計の方が、結果的にコストパフォーマンスは高くなる傾向があります。
迷ったらライトプランから始めて様子を見るという考え方
友だち100〜300人程度の小規模なアカウントであれば、いきなり高機能・高価格なプランに飛びつく必要はありません。LINE公式アカウント セグメント配信でも紹介しているとおり、まずはハードルの低い運用から段階的に進め、通数が実際に不足してきたタイミングでアップグレードする、という考え方もあります。
有料オプションの費用(プレミアムID・チャットProオプション)
月額プランとは別に、必要に応じて追加できる有料オプションも把握しておきましょう。プラン選びの総コストに影響する要素です。以下の金額はLINEヤフー公式の料金ページで確認できる内容です。
プレミアムID(独自ID取得の費用)
プレミアムIDは、店舗名やブランド名に合わせた独自のIDを取得できるオプションです。費用は月額100円(税別)、または年額1,200円(税別)のいずれかを選べます。ブランドの認知度を高めたい店舗・企業には検討価値のあるオプションです。
チャットProオプション(有人チャット対応の費用)
チャットProオプションは、複数のスタッフでチャット対応を分担できる機能などを追加できるオプションです。費用は月額3,000円(税別)です。問い合わせ対応の人員を増やしたい、対応履歴を管理したいという企業に向いています。
費用対効果を高める運用の工夫(詳細はクラスター記事へ)
安いプランのまま配信の質を落とさず運用を続けるには、通数を無駄に消費しない工夫が有効です。詳細は既存の関連記事に譲り、ここでは考え方の要点だけを紹介します。
セグメント配信で無駄な配信を減らす(詳細は内部リンク誘導)
全員に一斉配信するのではなく、属性や行動履歴で友だちを絞り込んで配信するのがセグメント配信です。LINE公式アカウント セグメント配信では、新規登録から7日以内の見込み客に絞って配信することで、月の消費通数を約70%削減できた事例を紹介しています。配信対象を絞り込むだけで、同じ情報を届けながら消費通数を大きく抑えられるという点は、費用対効果を高めるうえで押さえておきたいポイントです。
ステップ配信でナーチャリングを自動化する(詳細は内部リンク誘導)
登録後のフォローを自動化するステップ配信も、運用工数(実質的なコスト)を抑える手段のひとつです。LINEステップ配信のシナリオ設計で解説しているとおり、一度シナリオを組んでしまえば、登録者ごとに手動で対応する必要がなくなります。友だちが50人を超えたあたりから手動管理が難しくなるため、通数の節約だけでなく運用負担の軽減という観点でも検討する価値があります。
料金プランの変更方法と注意点
導入後に配信量が想定と変わってきたら、プランの見直しも検討することになります。変更方法と、意外と見落としがちな注意点を確認しておきましょう。
プラン変更の手順
プランの変更は、LINE公式アカウントの管理画面(LINE Official Account Manager)から手続きできます。特別な審査や書類提出は不要で、管理画面上の操作だけで完結します。
月の途中で変更する場合の注意点(アップグレード/ダウングレードの扱い)
下位プランから上位プランへのアップグレードは即時反映され、その月の月額料金は満額請求されます。一方、上位プランから下位プランへのダウングレードは即時には反映されず、翌月1日から適用されます。「今月だけ配信量が多いから一時的にプランを上げて、来月すぐ戻す」といった使い方はできない点に注意してください。
LINE公式アカウントの支払い方法
最後に、月額料金や追加メッセージ料金の支払い方法を確認しておきましょう。導入実務に必要な最後の確認事項です。
クレジットカード払い
クレジットカード払いは、コミュニケーション・ライト・スタンダードのすべてのプランで利用できる、最も一般的な支払い方法です。
請求書払い
LINEヤフー公式によると、クレジットカード払いに加えて、LINEヤフーの認証を受けた認証済みアカウントであれば請求書払いも選択できます。未認証のアカウントは請求書払いに対応していないため、法人での導入を検討している場合は認証の要否もあわせて確認しておくとよいでしょう。
まとめ
LINE公式アカウントの料金プランは、月額の安さだけで選ぶと配信頻度を落とさざるを得なくなったり、逆に高いプランを持て余したりしがちです。今回紹介したとおり、まずは自社の友だち数と月の配信頻度を見積もり、コミュニケーション・ライト・スタンダードのどこに当てはまるかを確認することが選び方の第一歩になります。2026年10月の追加メッセージ料金改定も、対象になるのは月5万通を超える配信を行うスタンダードプラン利用者に限られるため、多くの中小企業・個人事業主にとっては過度に心配する必要はありません。プラン選びは配信を始めるための入口にすぎず、実際に成果につながるかどうかは、その先の運用方法にかかっています。続きの活用方法はこちらで、友だち数の増やし方やセグメント配信・ステップ配信の具体的な進め方も紹介していますので、あわせてご確認ください。

