内部SEO対策チェックリストは、確認する12項目を「今日・今月・後回し」に仕分ければ、初心者でも自分で診断できます。自分で直せる項目と、制作会社に任せる項目も、あわせて見分けられます。内部対策が足りているのか、何から手をつければよいのか分からない中小企業の経営者や個人事業主の方に向けて、自分でやる場合の手順を、確認する場所と合格の目安つきでまとめました。
- 内部SEO対策は全部を完璧にする作業ではなく、検索結果に出るかどうかを左右する項目から順に確認する作業です。まずは「今日」の4項目だけ確認すれば足ります。
- 12項目それぞれを「確認する場所・合格の目安・NGのときの直し方」の3点で確かめ、自分で直す・設定で直す・任せるに振り分けてから、今日・今月・後回しに仕分けます。
- 最初の一歩は、Search Consoleでサイトが Google に登録されているかを確認し、診断シートに○△×を付けることです。

純 / マーケター
ウェブマーケティング、SNS マーケティング、実店舗マーケティング全般に精通しているマーケティングのプロフェッショナル。日本最大級の SNS マーケティングスクールの講師を務めるかたわら、自社では医療法人のマーケティングをはじめ多様な業種のマーケティングに携わっている。
内部SEO対策とは|このチェックリストで診断する範囲と読み方
内部SEO対策とは、サイトの中身を整えて、検索エンジンに正しく伝える作業です。この記事は、自分のサイトを診断し、直す順番と担当を決めるためのものです。
内部SEO対策の意味と、外部対策・コンテンツとの違い
内部SEO対策とは、サイト内部の設定や構造を整えて、Googleが見つけて理解しやすく、利用者も使いやすい状態にすることです。「SEO内部対策」と呼ぶこともあります。
他のサイトからの評価を集める外部対策や、記事の中身を磨くコンテンツ対策とは役割が違い、内部SEO対策は、自分の手で直せる部分が多い対策です。SEOそのものの基本は、SEO対策とは?中小企業がSNSより先にやるべき理由で解説しています。
Google検索のAI機能でも、特別な最適化は必要なく、SEOのベストプラクティスは引き続き有効と公式ドキュメントにあります。専用の対応は、この記事の範囲外です。
チェックリストの読み方|「3点セット」と3つの振り分け
12項目は、すべて「確認する場所」「合格の目安」「NGのときの直し方」の3点セットで書き、担当のラベルを付けました。担当は次の3つです。
| 振り分け | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 自分で | 管理画面や記事の編集で直せる | リンク先の修正 |
| 設定で | プラグインやテーマの設定画面で直せる | サイトマップの送信 |
| 任せる | 制作会社や専門家に頼むほうが安全 | URLの転送設定 |
自分でやる中小企業の方は、判断に迷う項目を「任せる」に倒して構いません。
診断を始める前に用意する3つ
診断には次の3つを用意します。Search Consoleの画面名称は、2026年9月時点の公式ヘルプに基づいています。
| 用意するもの | 使う項目 | 費用・条件 |
|---|---|---|
| Search Console(自サイトの登録が前提) | 項目1〜5、11、12 | Googleの無料サービスです(公式ヘルプ) |
| WordPress管理画面にログインできる状態 | 項目2、6〜9 | すでに使っている管理画面です |
| スマホの実機と、PageSpeed Insights | 項目10、11 | URLを入れるだけで測れるGoogleのツールです。料金は公式ページで確認してください |
内部SEO対策チェックリスト12項目|確認場所・合格の目安・直し方
12項目を、見つけてもらう5項目、正しく伝える4項目、使いやすさと安全性の3項目(5+4+3)に分けて並べます。12項目はどれも、確認する場所・合格の目安・NGのときの直し方の3点で確かめられます。優先度は次の章で決めます。titleタグなどの文言の作り方は、この記事では扱いません。
項目1|主要ページがGoogleに登録されているか
分類:見つけてもらう/担当:自分で。登録されていないページは、検索結果に出ません。
- 確認する場所:Search ConsoleのURL 検査ツールに主要ページのURLを入れます。全体はページ インデックス登録レポートで見られます。
- 合格の目安:「URL は Google に登録されています」と表示される。
- NGのときの直し方:「インデックス登録をリクエスト」を押します。理由が「URL に noindex が指定されています」なら、項目2へ進みます。
項目2|検索に載せない設定(noindex等)を誤って付けていないか
分類:見つけてもらう/担当:設定で。noindexは、ページを検索結果から外す指示です。載せたいページに付いていると登録されません(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:WordPress管理画面の「設定」内の表示に関する画面(英語版はReading Settings)にある、検索エンジンに関するチェック項目です。SEOプラグインのページごとの設定も見ます。
- 合格の目安:載せたいページで、検索に載せない設定がオンになっていない。
- NGのときの直し方:チェックを外して保存します。robots.txtなどの技術設定は、ここでは触りません。
項目3|サイトマップがSearch Consoleに送られているか
分類:見つけてもらう/担当:設定で。サイトマップは、ページの一覧をGoogleに伝えるファイルです。小規模なサイトでは必須ではありません(Google 検索セントラル)が、送っておくと登録状況やエラーを確認しやすくなります。
- 確認する場所:Search Consoleのサイトマップ レポートの一覧とステータスです。
- 合格の目安:ステータスが「成功」になっている。
- NGのときの直し方:WordPress標準またはSEOプラグインが作るサイトマップのURLを、「新しいサイトマップの追加」から送信します。「取得できませんでした」が続くときは、任せます。
項目4|リンク切れ(404)が主要な導線に残っていないか
分類:見つけてもらう/担当:自分で。リンク先がないと、利用者も先へ進めません。
- 確認する場所:ページ インデックス登録レポートの、未登録の理由「見つかりませんでした(404)」です。メニューや問い合わせ導線は、実際にクリックします。
- 合格の目安:主要な導線に、404になるリンクがない。
- NGのときの直し方:リンク先のURLを直すか、移転先へ案内します。大量にあるときは、任せます。
項目5|重要なページに、他の記事からリンクが届いているか
分類:見つけてもらう/担当:自分で。サイト内のリンクは、Googleがページを見つける手がかりです(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:Search Consoleのリンクレポートの内部リンクです。サービスや問い合わせへリンクする記事も、自分で数えます。
- 合格の目安:重要なページに、関連する複数の記事からリンクがある。「3クリック以内」は目安の一つで、公式の要件ではありません。
- NGのときの直し方:関連する記事に、1文とリンクを足します。
項目6|titleタグがページごとに設定され、重複していないか
分類:正しく伝える/担当:設定で。titleは、検索結果に表示される見出しの元になります(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:ブラウザのタブ、SEOプラグインのタイトル欄、「site:」検索の表示です。
- 合格の目安:主要ページに固有のタイトルがあり、同じ文言が並んでいない。
- NGのときの直し方:SEOプラグインのタイトル欄を編集します。文言の作り方は扱いません。
項目7|meta descriptionが主要ページに設定されているか
分類:正しく伝える/担当:設定で。meta descriptionはページの説明文です。未設定でも検索結果の説明は本文から作られることがあります(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:SEOプラグインの説明文欄と、「site:」検索の表示です。
- 合格の目安:主要ページに、そのページ固有の説明文がある。
- NGのときの直し方:説明文欄を入力します。書き方は扱いません。
項目8|見出しの階層が崩れていないか
分類:正しく伝える/担当:自分で。見出しの整理は、読みやすさと、読み上げソフトを使う人への配慮のためです。Googleは見出しの数や順序を重要と考えていません(SEOスターターガイド)。
- 確認する場所:WordPress編集画面の見出し構造の表示と、ページ上の見出しの大きさの並びです。
- 合格の目安:H2、H3の順に並び、文字を大きくするためだけに見出しを使っていない。「H1は1つ」は整理の目安で、必須要件ではありません。
- NGのときの直し方:見出しの種類を選び直します。
項目9|内容を伝える画像に代替テキスト(alt)が入っているか
分類:正しく伝える/担当:自分で。altは、画像の内容を言葉で伝える設定です(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:WordPressのメディア画面と、記事編集画面の画像設定欄です。
- 合格の目安:内容を伝える画像にaltがある。装飾だけの画像は空でよいとされています(W3C WAI)。
- NGのときの直し方:代替テキスト欄に、画像の内容を一言入力します。
項目10|スマホで主要ページが崩れず読めるか
分類:使いやすさと安全性/担当:設定で。Googleは、モバイル版を登録と順位付けに使っています(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:手持ちのスマホで、トップ、サービス、問い合わせフォームを開きます。以前あった専用レポートは終了したため、実機で見ます。
- 合格の目安:拡大しなくても読め、横にはみ出さず、ボタンが押せる。
- NGのときの直し方:テーマの設定や画像サイズを見直します。大きく崩れるときは、任せます。
項目11|ページの表示が極端に遅くないか
分類:使いやすさと安全性/担当:自分で(重ければ任せる)。Core Web Vitalsは、Googleが順位付けで考慮する要素の一つです(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:PageSpeed InsightsにURLを入れます。Core Web Vitals レポート(ウェブに関する主な指標)でも見られます。
- 合格の目安:テストで「合格」と表示される。公式の目安は、LCPが2.5秒以内、INPが200ミリ秒以下、CLSが0.1以下です(web.dev)。
- NGのときの直し方:画像を小さくして再アップロードし、使っていないプラグインを整理します。原因がテーマやサーバーなら、任せます。
項目12|HTTPSになっており、URLが1つに揃っているか
分類:使いやすさと安全性/担当:任せる(確認は自分で)。同じ内容に複数のURLで届くと、本来のURLが分かりにくくなります。GoogleはHTTPSを優先して選びます(Google 検索セントラル)。
- 確認する場所:ブラウザで「http」「https」、「wwwあり」「wwwなし」の4通りで自社のURLを開きます。HTTPS レポートでも見られます。
- 合格の目安:どれで開いても、最終的に鍵マーク付きの同じ1つのURLに移る。
- NGのときの直し方:レンタルサーバーの常時SSL設定などで直します。転送が揃わないときは、任せます。
どれから直す?内部SEO対策の優先順位|今日・今月・後回しの3グループ
内部SEO対策の優先順位は、「検索結果に出るか」「確認と修正の手間」「間違えたときの影響の大きさ」で決めました。内部対策は全部やるのではなく、今日の4項目から始めれば足ります。
診断シート|12項目の○△×・担当・優先度を1枚にまとめる
| 番号 | 項目 | 担当 | 優先度 | 診断(○△×) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 主要ページの登録 | 自分で | 今日 | |
| 2 | 検索に載せない設定 | 設定で | 今日 | |
| 3 | サイトマップの送信 | 設定で | 今日 | |
| 4 | リンク切れ(404) | 自分で | 今月 | |
| 5 | 内部リンク | 自分で | 今月 | |
| 6 | titleタグ | 設定で | 今月 | |
| 7 | meta description | 設定で | 後回し | |
| 8 | 見出しの階層 | 自分で | 今月 | |
| 9 | 画像のalt | 自分で | 後回し | |
| 10 | スマホ表示 | 設定で | 今月 | |
| 11 | 表示速度 | 自分で(重ければ任せる) | 今月 | |
| 12 | HTTPSとURLの統一 | 任せる(確認は自分で) | 今日 |
優先順位を決める3つの基準
- 基準1:検索結果に出る・出ないを左右するか。項目1、2が当てはまります。項目3は必須ではありませんが、確認の手間が小さく、項目1、2の結果と見比べられるため、今日に入れました。項目12は、GoogleがHTTPSのページを優先して選ぶことと、4通りのURLを開くだけで確認できる手軽さから、今日に入れました。
- 基準2:確認や修正に手間がかかるか。手間がかかるものは今月に回します。
- 基準3:直さなくても影響が小さいか。項目7と9が当てはまります。新しい記事から入れる運用で足りるためです。
この仕分けは、弊社が中小企業向けに置いた目安です。公式の基準でも唯一の正解でもなく、サイトの規模や業種で前後します。
今日・今月・後回し、それぞれの進め方
- 今日の4項目(1、2、3、12):確認だけをします。直すのは、見つかった分だけです。
- 今月の6項目(4、5、6、8、10、11):週に1〜2項目ずつ、自分で直せるものから進めます。
- 後回しの2項目(7、9):新しく作る記事から運用に組み込めばよく、既存の全記事を直す必要はありません。
たとえば、架空の工務店サイトで診断し、項目1と2は○、項目3は△、項目12は×だったとします。まず項目3の送信状況を確認し、項目12は症状を依頼メモ(次の章)に書いて任せます。
自分で触らなくてよい3つと、制作会社に任せるときの伝え方
診断は、設定の意味を理解しなくても進められます。一方で、触ると影響が大きい設定があります。分からない設定は、いじらずに専門家へ任せるのが安全です。この3つについては、自分でやる中小企業の方は、確認までを担当し、直す作業は任せる線引きをおすすめします。
触らなくてよい3つ|robots.txt・canonical・構造化データ
| 項目 | 何のための設定か | 自分でやること |
|---|---|---|
| robots.txt | 検索エンジンに、巡回してほしくない場所を伝えるファイル。検索結果から外す仕組みではない | 項目1〜3で異常が出たとき、症状を伝える |
| canonical | 同じ内容のURLが複数あるとき、代表のURLを伝える設定(項目12の延長) | 項目12で揃わないとき、症状を伝える |
| 構造化データ | ページの内容を機械に伝える追加情報。正しく入れても表示は保証されない(公式) | 触らず、依頼先に現状を聞く |
robots.txtは、検索エンジンに巡回してよい範囲を伝えるファイルです(公式ドキュメント)。誤設定をすると、サイトの一部やすべてが巡回されなくなるおそれがあります。
制作会社・専門家に頼むときの依頼メモ
依頼メモには、次の3点を書きます。
- 診断シートのコピー
- 目的(たとえば、問い合わせを増やしたい、と1文で)
- 範囲(診断だけか、修正まで頼むか)
見積もりでは、作業の範囲、修正後の確認方法、成果を保証するとうたっていないかを見ておきます。制作会社に依頼するときの考え方の全体像は、コンテンツSEO外注の選び方|失敗しない3つの判断基準も参考になります。ただし、こちらは記事制作の外注が中心の記事です。
診断はしたものの、どこまでを任せるか判断がつかない場合は、弊社のWeb集客サポート(SEO対策・サイト改善の支援)で、現状の整理から相談することもできます。
直したあとに確認すること|反映の見方と見直しの目安
内部SEO対策は、直しっぱなしにせず、反映されたかを確認するところまでが一連の作業です。ここでは、確認する場所と見る変化だけを示します。
直した項目ごとの確認場所
| 直した内容 | 確認する場所 | 見る変化 |
|---|---|---|
| 登録のリクエスト(項目1) | URL 検査ツール | 登録状況の表示が変わったか |
| サイトマップの送信(項目3) | サイトマップ レポート | ステータスが「成功」になったか |
| リンク切れの修正(項目4) | ページ インデックス登録レポート | 「見つかりませんでした(404)」が減ったか |
Search Consoleの表示が変わるまでには、日数がかかることがあります。期間をあけて見てください。
見直しのタイミング
サイトのリニューアル、テーマやプラグインの変更、大きな記事の追加をした直後は、今日の4項目だけ再確認します。定期的な点検は、数か月に1回程度が目安です。
内部対策は土台で、検索意図に合う記事の中身が主役です。順位を約束するものではなく、土台が崩れていないかを見る作業です。
まとめ
内部SEO対策のチェックリストは、12項目を診断し、自分で・設定で・任せるに振り分け、今日・今月・後回しに仕分ける流れです。まず、診断シートの「今日」の4項目に○△×を付けてください。
内部SEO対策の土台が整ったら、次は何を書くかを決める工程です。手順は、SEOキーワード選定のやり方5ステップ|個人事業主が無料で始めるにまとめています。
診断結果の読み取りに迷い、依頼メモに何を書けばよいか決めきれないときは、SEO対策・サイト改善の支援で、現状を整理するところから相談する方法もあります。初回のご相談と現状整理は無料です。

