ストーリーズ活用完全マニュアル

ストーリーズ活用完全マニュアルのアイキャッチ画像

ストーリーズは、フィードやリールとは違い、日々の出来事や「今だけ」の情報を軽く届けられる機能です。フォロワーとの距離を縮めたり、予約や来店の直前に背中を押したりするのに向いています。

この記事では、公式ヘルプで確認できたストーリーズの仕様(表示期間、表示される場所、閲覧者の確認、インサイト)を整理し、そのうえで、中小企業のSNS担当者が1人でも回せる運用の型と、予約や問い合わせにつなげる導線の組み立て方を紹介します。コンテンツの型や頻度は運用上の例で、効果を保証するものではありません。

この記事の3行まとめ

① ストーリーズは、ハイライトに追加しない限り24時間後に消える。プロフィール、フィード上部、Direct受信箱などに表示される
② スタンプ(質問・アンケート・クイズ・リンク・カウントダウンなど)は公式に説明があるが、日本では使えない場合があるとの注記もある。アプリで確認する
③ 運用は「型」と「頻度」と「導線」を先に決め、閲覧数・インタラクション・プロフィールのアクティビティで見直す

ストーリーズの基本仕様|公式ヘルプで確認できた範囲

公式ヘルプ(2026年10月4日に確認)では、ストーリーズは、プロフィールやフィード、メッセージで写真や動画を24時間限定(ストーリーズハイライトとしてプロフィールに追加した場合を除く)でシェアできる機能と説明されています。(出典:Instagramヘルプ「ストーリーズ」)仕様の主なポイントは次のとおりです。

項目公式ヘルプの説明
表示期間ハイライトに追加しない限り、フィードやプロフィール、Directから24時間後に消える
アーカイブ作成してシェアしたストーリーズはストーリーズアーカイブに保存される。アーカイブは設定でオフにできる
表示される場所プロフィール(プロフィール写真の周りに色枠が出る。グリッドには表示されない)、フィード上部、フィード内のシェアした投稿の横、Directの受信箱、場所タグ付きならInstagramマップ。公開アカウントは検索&発見などにも表示される
動画の長さ60秒以下の動画は1つのクリップとして表示。それより長い動画は複数のクリップに分割される
閲覧者の確認ストーリーズを上にスワイプすると、見た人の数とユーザーネームが分かる。確認できるのは投稿者のみ。投稿から24時間以上たっても、48時間まではアーカイブから確認できる
閲覧数の注意閲覧数にはすべてのリプレイが含まれるため、同じアカウントが複数回見ると、閲覧数がユーザーネームの数を上回ることがある

出典:表示期間・アーカイブはInstagramヘルプ「Instagramストーリーズが表示される期間」、表示される場所はInstagramヘルプ「Instagramストーリーズが表示される場所」、動画の長さはInstagramヘルプ「Instagramストーリーズに写真や動画をシェアする」、閲覧者の確認はInstagramヘルプ「自分のInstagramストーリーズを見た人を確認する方法」。

あわせて、公式ヘルプには「公開でシェアしたストーリーズ(アーカイブ済みを含む)は、Meta提供のAIの改善に使用される。ただし、アーカイブから削除するか、アカウントを非公開に変更した場合を除く」という説明もあります。(出典:Instagramヘルプ「Instagramストーリーズが表示される期間」)

ストーリーズの役割|フィードやリールとの違い

Instagramが2023年に公開したランキングの解説では、「一般的には、ストーリーズは親しい友達の投稿を見るために使われ、発見タブは新しいコンテンツやクリエイターの発見、リールはエンターテイメントを求めて使われる」と説明されています。ストーリーズの表示順の考え方としては、閲覧の履歴、エンゲージメントの履歴(「いいね!」やDM送信など)、関係の近さがシグナルとして挙げられ、ストーリーズをタップして見る可能性、返信する可能性、次のストーリーズに進む可能性などを予測すると書かれています。(出典:Instagram「Instagramのランキングを解説」(Adam Mosseri、2023年5月31日))

ここから、ストーリーズは「すでに関わりのある人との関係を深める場所」と考えられます。新規の発見はフィードやリールに任せ、見てくれているフォロワーに「また見たい」と思ってもらう設計にします(運用上の解釈です)。

作り方の基本|公式の手順

  1. 上部の[作成]をタップするか、フィードで右にスワイプする
  2. 下部の[ストーリーズ]までスクロールし、[撮影]で写真や動画を撮る。ライブラリから選ぶ場合は画面を上にスワイプする
  3. [落書き][テキスト][スタンプ]で、文字やスタンプを加える
  4. 準備ができたら、左下の[ストーリーズ]をタップして共有する

出典:Instagramヘルプ「Instagramストーリーズに写真や動画をシェアする」。画面の名称は、アプリの更新で変わることがあります。

スタンプでできること|公式の説明

スタンプは、上部の[スタンプ]から追加します。公式ヘルプには、「この機能は、日本とヨーロッパ諸国ではご利用いただけない場合があります」「誰もがすべてのスタンプを利用できるとは限らない」「リール動画では利用できないスタンプもある」という注記があります。使えるスタンプは、アプリの画面で確認してください。(出典:Instagramヘルプ「Instagramでスタンプを使う」)説明のあるスタンプのうち、集客に関わるものは次のとおりです。

スタンプ公式ヘルプの説明(要約)使い道の例
リンクURLを入力し、[プレビューを見る]で表示を確認できる。ストーリーズを見られる人は誰でも、タップしてリンク先に行ける予約ページ、商品ページ、お知らせへの案内
カウントダウン名前と終了日時を設定する。見た人はリマインダーを設定でき、終了時に作成者とリマインダーをオンにした人へ通知が届くキャンペーン終了、イベント開始までの告知
アンケート/絵文字スライダー質問と選択肢を作る。見た人はタップして投票でき、結果は投票後に見られる。投稿者は上スワイプで得票数と各利用者の投票内容を確認できる好みの調査、企画の選択
質問見た人がテキストまたは音楽で回答できる。投稿者は上スワイプで反応を確認し、タップしてシェアできる。シェア時は回答者の写真やユーザーネームは表示されないよくある質問の収集
クイズ複数選択式の質問を作る。見た人は選んで正解かどうかを確認できる商品や業界知識の紹介

アンケート・質問・クイズの設計は、アンケート・質問箱の効果的な使い方で詳しく解説しています。

コンテンツの型(例)

以下は、運用の現場でよく使われる型の一例です。業種や商材に合わせて入れ替えてください。

型内容の例ねらい
今日のお知らせ本日の空き枠、仕込み中の一品、入荷情報来店・予約の直前の後押し
裏側・過程準備の様子、スタッフの作業、制作の途中人柄や信頼感を伝える
お客様の声許可を得た感想の紹介利用のイメージを伝える
小さな質問アンケートで好みを聞く反応を集め、次の企画に使う

頻度と運用の組み立て(例)

公式ヘルプには、投稿の頻度についての推奨はありません。毎日が理想とは限らず、続けられる頻度に決めることが大切です。1人運用の例を示します。

たとえば、月曜は今週のお知らせを1〜2枚、水曜は裏側とフィード投稿の案内、金曜は週末の予約案内をリンクスタンプ付きで、といった形です(例)。

頻度を決めたら1〜2か月は同じ形で続けて変化を見ます。続かない場合は、枚数を減らす、型を2つに絞るなどで調整します。

集客の導線づくり|ストーリーズから予約・問い合わせへ

導線は、「見た人が次に何をすればよいか」を1つに絞って組み立てます。たとえば次のような流れです(例)。

  1. 1枚目:今日の状況や、お客様が気になる点を1つ伝える
  2. 2枚目:詳細を補足し、期限があればカウントダウンで示す
  3. 3枚目:リンクスタンプで予約・問い合わせのページへ案内し、「詳しくはこちら」など行動を一言で示す

リンクスタンプは、URLを入力して使い、プレビューで確認できます。リンク先がスマートフォンで見やすいかは、事前に確認しておきます。プロフィールのリンクの整え方は、リンク in bio の最適化を参照してください。

料金やアクセスなど何度も見られる情報は、ハイライトに追加して残します。ストーリーズは、消えた後でもハイライトとして追加・表示できます。ハイライトの設計は、ハイライトの戦略的設計術で解説しています。

効果の見方|ストーリーズのインサイト

ストーリーズのインサイトは、公開アカウント(個人用またはプロアカウント)で確認できます。ストーリーズは24時間で期限切れになりますが、作成後2年間はインサイトにアクセスできます(期限切れのストーリーズ自体は表示できません)。(出典:Instagramヘルプ「Instagramストーリーズのインサイトを表示する」)

指標公式ヘルプの説明
閲覧数ストーリーズが再生または表示された回数
閲覧者ストーリーズを1回以上見たユニークアカウントの数
インタラクション返信、シェア、スタンプのタップ、リンクのタップなどのアクションやその他のエンゲージメント指標
アクションを実行したアカウント返信、シェア、スタンプのタップなどを行ったユニークアカウント
プロフィールのアクティビティプロフィールへのアクセス、フォロー、ウェブサイトクリックなど、ストーリーズから実行されたアクション

「閲覧者に対する、アクションを実行したアカウントの割合」を自分の管理用の数字として記録すると比較しやすくなります(公式の指標名ではありません)。全体の見方は、インサイトの読み方と改善法も参考にしてください。

よくある失敗と対処

失敗例起きること対処
宣伝ばかりを続ける見る人が減り、関係づくりにならない裏側や質問など、型を混ぜる
リンクスタンプだけを置く何の案内か分からず、タップされない前の1枚で内容を伝え、行動を一言で示す
残すべき情報が消える料金や案内を毎回作り直すハイライトに追加して残す
スタンプが使える前提で企画する使えず企画が成立しない事前にアプリで確認する

よくある質問(Q&A)

Q. 毎日更新しないといけませんか?
A. 公式ヘルプに更新頻度の推奨はありません。続けられる頻度で、見てくれる人が「また見たい」と思える内容を優先してください。

Q. 誰が見たかは分かりますか?
A. ストーリーズを上にスワイプすると、見た人の数とユーザーネームが分かります。確認できるのは投稿者のみです。24時間以上たった場合も、投稿後48時間まではアーカイブから確認できます。

Q. スタンプが表示されないのですが?
A. ヘルプに「日本とヨーロッパ諸国ではご利用いただけない場合があります」との注記があり、誰もがすべてのスタンプを使えるとは限らないとも説明されています。まず、アプリが最新バージョンかを確認してください。

まとめ

ストーリーズは、24時間で消える、フォロワーとの距離が近い場所です。公式ヘルプで確認できた仕様を踏まえ、型と頻度と導線を先に決めておけば、1人運用でも無理なく続けられます。残したい情報はハイライトに、予約や問い合わせへはリンクスタンプにまとめ、インサイトで見直します。まずは今週、型を2つに絞って、3回だけ投稿してみてください。

参考情報・出典