競合分析テンプレ(無料DL)

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競合分析は、やり方を読んで始めても、「どの列に何を書くのか」「数字はどう集計するのか」で手が止まりがちです。この記事は、競合アカウントを記録するスプレッドシートの列構成・記入例・集計の仕方に絞って解説します。競合の選び方や分析の考え方はSNS競合分析のやり方|ライバルアカウントのデータから戦略を立てる方法をご覧ください。

ここで紹介するのは、当社が使っている構成の一例です。実際のファイルは配布せず、表で構成を示します。表を参考に、自社のスプレッドシートを作成してください。記入例の社名・数値はすべて架空です。Instagramの仕様は2026年10月時点で公式ヘルプの原文を確認できた範囲で書き、運用上のコツは「例」と明記しています。

この記事の3行まとめ

① シートは「競合リスト」「月次スナップショット」「投稿ログ」「集計・メモ」の4つに分けると、集計と更新が楽になる
② 外から見えない数字(競合のインサイトなど)の列は作らない。見えない投稿は空欄でなく「非表示」と書く
③ 集計は、型別の本数と反応比率の平均まで。最後に「事実→解釈→次の施策」を書いて終わる

シート全体の構成:4つのタブ

タブ役割更新頻度(目安)
①競合リスト誰を見るかの台帳(タイプ、URL、選んだ理由)追加・除外のとき
②月次スナップショットフォロワー数や投稿本数など、月ごとの定点記録月1回
③投稿ログ反応の高い投稿などを1件1行で記録月1回(各社3件程度)
④集計・メモ型別の本数・反応比率、自社との比較、次の施策月1回

タブ①:競合リストの列と記入例

列名入力する内容記入例(架空)
ID競合A、競合Bなど。他のタブと共通の見出し競合A
アカウント名・URL正式名称とプロフィールURLサロンA(URL)
タイプ直接/間接/目標直接
選んだ理由1行で同じ駅圏、同じ価格帯
公開設定公開か非公開か公開
最終確認日アカウントが稼働しているか確認した日2026/10/01

公式ヘルプによると、公開アカウントの写真・動画は誰でも見られ、非公開アカウントはフォロワーだけが見られます。(出典:Instagramヘルプ「公開アカウントと非公開アカウントの違い」)非公開のアカウントは中身を記録できないため、「公開設定」の列で見分け、分析対象から外すか別扱いにします。

タブ②:月次スナップショットの列と記入例

列名入力する内容記入例(架空)
記録日毎月同じ日に記録2026/10/01
ID競合リストのID競合A
フォロワー数記録日時点で画面に表示されている数8,000
当月の投稿本数リール/カルーセル/画像を分けて数えるリール3、カルーセル2、画像2
プロフィール変更自己紹介・リンク先などの変更リンク先をLINEに変更
メモキャンペーンなど目立った動き周年企画

フォロワー数は変動するため、同じ日・同じ時間帯に記録するとブレが小さくなります(運用上の目安)。投稿本数は、期間をそろえて手作業で数えましょう。

タブ③:投稿ログの列と記入例

列名入力する内容記入例(架空)
投稿日・URL投稿の日付とURL(画像は貼らない)2026/09/20(URL)
型リール/カルーセル/画像リール
テーマお役立ち/事例/お知らせなどお役立ち
書き出し冒頭の言葉を、自分の言葉で要約悩みの共感から入る
いいね・コメント・再生数表示されている数。見えなければ「非表示」240・12・非表示
導線プロフィールのリンク、キャプション内の呼びかけなどプロフィールのリンクへ誘導
気づきなぜ反応が高そうか(仮説)冒頭3秒で結論を見せている

いいね数は、投稿者が非表示にしたり、利用者が他人の投稿のいいね数を非表示にしたりする設定があります。(出典:Instagramヘルプ「いいね数の表示・非表示」)空欄にすると「ゼロ」と区別がつかなくなるので、見えない数字は「非表示」と明記しておきましょう。

見えない数字は列にしない

インサイト(リーチなど)は、公式ヘルプでは、公開アカウントの利用者が自分のアカウントとコンテンツについて、過去90日以内の期間で見る機能として案内されています。一部の指標は推定値です。(出典:Instagramヘルプ「インサイトを見る」)他のアカウントのインサイトを見る手順は載っていないため、競合の「リーチ」「保存数」の列は作らず、必要なら「不明」と書きます。自社のインサイトの読み方はインサイトの読み方と改善法で解説しています。

集計の仕方:反応比率と型別の平均

集計は、次の3つに絞ります。表計算の関数は、条件付きの平均を出すAVERAGEIFS、条件付きの個数を出すCOUNTIFSで足ります。(出典:Googleヘルプ「AVERAGEIFS」、Googleヘルプ「COUNTIFS」)

  1. 反応比率:投稿ごとに(いいね数+コメント数)÷フォロワー数を計算する。公式の「エンゲージメント率」とは定義が異なる、当社の一例の簡易指標
  2. 型別の本数:COUNTIFS(型の列,”リール”,日付の列,”>=”&開始日) のように、期間内の本数を数える
  3. 型別の平均:AVERAGEIFS(反応比率の列,型の列,”リール”) のように、型ごとの平均を出す

架空の数値での計算例です。競合Aのフォロワーを8,000人、自社を3,000人とします。

アカウント型投稿数反応比率の平均
競合A(フォロワー8,000)リール3本約3.4%(3.15%・2.33%・4.73%の平均)
競合Aカルーセル2本約1.8%
競合A画像2本約1.3%
自社(フォロワー3,000)リール2本約4.1%(5.17%・3.10%の平均)

この例では、競合Aはリールが多く反応も高い傾向が見えます。ただし、本数が少ないうちは参考値です(目安として、1つの型で5本未満なら断定しない)。平均は突出した1件に引っ張られるため、上位の投稿は個別に読みましょう。

集計から次の施策へ:示唆メモの書き方

事実(集計から)解釈(仮説)次の施策(例)
競合Aはリールが月3本で反応比率も高いお客様は短い動画で比較しやすいのでは自社も月2本のリールを2か月試す
競合の画像投稿は反応が低い静止画だけでは差が出にくいのでは静止画はカルーセルにして保存を狙う

施策は1〜2か月で2〜3個に絞り、試した結果を次の月次シートに書き足します。報告の形式は月次レポートのフォーマットが参考になります。

記録のルール:手作業・URL保存・個人情報

  • 自動収集はしない:Instagramの利用規約は、運営の明示的な許可なく自動化された手段で情報にアクセス・取得することを禁止しています。(出典:Instagram利用規約)記録は手作業で行います。
  • 画像は貼らず、URLと自分の言葉のメモで残す:文化庁は、SNSへの投稿は一般への公開であり、原則として他人の作品をネットにアップするには権利者の許可が必要だと説明しています。(出典:文化庁「著作権について知っておきたい大切なこと」、文化庁「著作権、これってOK?NG?」)社内の資料でも、画像の貼り付けは避けるのが無難です(運用上の考え方)。
  • 個人を名簿にしない:個人情報保護法は、偽りその他不正の手段による個人情報の取得を禁じています(第20条)。(出典:個人情報保護法)コメントした個人のアカウントを集めるような記録は避けます。

テンプレ運用のよくある失敗

失敗例対処
見えない数字を空欄にして、ゼロと混同する「非表示」「不明」と書く
記録日がなく、いつの数字か分からない月次タブに記録日を必ず入れる
競合を増やしすぎて更新が続かない合計3〜5アカウント程度(目安)に絞る
集計だけで終わる示唆メモに次の施策を書く

よくある質問(Q&A)

Q. 競合のエンゲージメント率は、この表で正確に分かりますか?
A. 正確には分かりません。ここで計算するのは、画面に見える数字から出す簡易指標です。公式の指標の見方はSNS効果測定の方法|各プラットフォームのインサイト読み方と活用法をご覧ください。

Q. 競合のリーチや保存数も記録できますか?
A. 外からは見えないため、記録できません。インサイトは自分のアカウントの数値を見る機能として案内されています。(出典:Instagramヘルプ「インサイトを見る」)

Q. 競合の投稿のスクリーンショットを資料に貼ってもよいですか?
A. 他人の作品をネットに公開するには原則として許可が必要とされています。社内の限られた資料での扱いは個別の判断になるため、URLとメモで残す方法をおすすめします。(出典:文化庁「著作権について知っておきたい大切なこと」)

まとめ

競合分析のシートは、4つのタブに分け、見える数字だけを手作業で記録し、反応比率と型別の平均で集計して、示唆メモで施策につなげます。見えない数字は「非表示」「不明」と書き、画像は貼らずURLとメモで残しましょう。

まず、競合リストと月次スナップショットの2タブから作り、3アカウントを記録してみてください。

参考情報・出典