コラボ投稿(共同作成)の使い方

コラボ投稿(共同作成)の使い方のアイキャッチ画像

Instagramの「コラボ投稿」は、1つの投稿を複数のアカウントで共同して発信できる機能です。自社の投稿が相手のフォロワーにも共有されるため、近隣の店舗、メーカーや取引先、インフルエンサーと組んで、これまで届かなかった人に知ってもらう手段として使われています。日本語のメニューでは「共同投稿者を招待」と表示されます。

一方で、「招待したのに相手に出ない」「投稿を消したい」「報酬を払って頼んだ投稿はどう表示するのか」など、使い始めてから迷う点も少なくありません。この記事では、Instagramの公式ヘルプで確認できる仕様をもとに、手順、非公開アカウントとの関係、やめ方、ステマ規制、相手との取り決め、効果の見方を整理します。仕様は更新されることがあるため、操作前にアプリの表示も確認してください。

この記事の3行まとめ

① コラボ投稿は、招待した相手が承認すると、相手のユーザーネームが投稿に加わり、相手のフォロワーにも共有され、相手のプロフィールにも表示される機能(公式ヘルプ)
② 投稿を削除できるのは投稿元だけ。投稿前に、投稿元と内容確認、やめるときのルールを決めておく
③ 報酬や商品提供が絡むコラボは、広告であることが分かる表示が必要になる場合がある。ステマ規制とMetaのタイアップ投稿ラベルを確認する

コラボ投稿(共同作成)とは|タグ付け・メンションとの違い

Instagramのヘルプによると、コラボを使うと他のアカウントと共同で投稿を作成でき、招待が承認されると、相手のユーザーネームが投稿に追加されて相手のフォロワーにシェアされ、相手のプロフィールにも表示されます。(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)リールとフィード投稿向けの機能として、2021年10月に導入が発表されました。(出典:Meta日本語ニュース(2021年10月))

「人物をタグ付け」や「メンション」と混同されやすいため、違いを整理します。

項目タグ付け・メンションコラボ(共同投稿者)
相手のフォロワーへの共有共有されない共有される
相手のプロフィールへの表示タグ付けで自動追加(手動承認の設定時を除く)招待の承認が必要。承認すると表示される
作成者としての表示作成者としては表示されない承認すると作成者として表示される

(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)ストーリーズでは他のアカウントにメンションはできますが、共同投稿者を追加することはできないと記載されています。

コラボ投稿の作り方|招待から承認までの手順

公式ヘルプのiPhoneアプリ向けの説明に沿った手順です。ヘルプの冒頭には、この機能はコンピューターでは利用できず、iPhone・Android・iPadのアプリで利用できる旨が記載されています。(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)

投稿する側(招待する)

  1. フィード投稿またはリールを作成し、公開する前に「人物をタグ付け」をタップする
  2. 「共同投稿者を招待」をタップする
  3. 共同投稿者にしたいアカウントを検索し、タップして選ぶ
  4. 「完了」をタップして、投稿を公開する

公開前であれば、同じ画面で共同投稿者の名前の右にある「削除」から外せます。

招待された側(承認する)

招待はメッセージ(DM)で届きます。「メッセージ」→招待が届いたスレッド→「コラボの招待」→「確認」→「承認する」の順にタップします。見送る場合は「拒否する」を選びます。(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)相手が気づかないと承認されないため、別の手段でも一言伝えておくと確実です(例)。

表示の仕組みと人数の上限|非公開アカウントとの関係

項目公式ヘルプの記載の要点
共同投稿者の人数1つの投稿に最大5人の共同投稿者を追加できる
メインの作成者投稿を作成した利用者(投稿元)
承認した側の見え方対象の投稿への「いいね!」とコメントをすべて見られる
公開アカウントから招待公開・非公開のどちらのアカウントも招待できる
非公開アカウントから招待招待される側がその非公開アカウントをフォローしている場合に限り、招待できる
非公開アカウントが承認した場合ユーザーネームは投稿に表示される。他のアカウントがフォローするにはリクエストが必要

(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)人数の上限は、2023年8月のMetaの発表では「友だち3人まで」と案内されていました。(出典:Meta Newsroom(2023年8月))現在のヘルプの記載は上記のとおりですが、上限は変わることがあるため、実際に招待できる人数は操作時のアプリの表示で確認してください。

公開アカウントが非公開アカウントの招待を承認した場合、投稿は公開アカウントの共同投稿者を通じて公開されると説明されています。非公開の相手と組むときは、誰に見える投稿になるかを事前に共有しておきましょう。

フィード・リールでの使い方と活用事例の型

Metaの発表では、コラボはフィード投稿、カルーセル、リールで利用できると案内されています。(出典:Meta Newsroom(2023年8月))形式ごとの向き不向きは公式に示されていないため、実務でよくある組み合わせを活用の型(例)として挙げます。効果を保証するものではありません。

型(例)組み合わせの例投稿内容の例
店舗×インフルエンサー飲食店と、地域情報を発信するアカウント来店体験のリール、メニュー紹介
複数店舗同じエリアの異業種の店舗エリアのおすすめコース、共同の告知
メーカー×販売店食品メーカーと取扱店商品を使ったメニュー、売場の紹介
社内の複数アカウント本社と、店舗・事業部のアカウント新商品の発表、キャンペーン告知
イベント共催共催団体と主催企業日時・場所の告知、当日のレポート

どの型でも、相手のフォロワーの関心と自社の商品・サービスが重なるかを基準に組み合わせると、無理のない企画になりやすい傾向があります(例)。投稿の中身を作り込むならカルーセル投稿の設計法、参加者を巻き込む企画ならユーザー参加型キャンペーン設計も参考になります。

コラボ投稿のインサイトと効果の見方

Instagramのヘルプでは、投稿のインサイトとして「閲覧数」「インタラクション」「プロフィールのアクティビティ」が案内されています。閲覧数は表示された回数、インタラクションは「いいね!」・コメント・保存・シェアなどの回数、プロフィールのアクティビティは投稿に反応した人がプロフィールで取った行動の数です。見るには公開アカウントが必要で、投稿のインサイトは最大2年間表示できます。(出典:Instagramヘルプ「投稿のインサイト」、Instagramヘルプ「インサイトについて」)

コラボ投稿のインサイトが、投稿元と共同投稿者でどう表示されるか(合算か別々か)は、今回確認した公式ヘルプには記載がありませんでした。導入時の発表では再生数やいいねは2つのアカウントの総合値と説明されていましたが(出典:Meta日本語ニュース(2021年10月))、導入時点の説明です。自社アプリでの表示を確認し、相手側の見え方は相手に教えてもらいましょう。

  • 比較する:コラボなしの同種の通常投稿と、同じ指標・同じ期間で比べる(例)
  • 指標を絞る:認知なら閲覧数、関心ならインタラクションなど、目的に合わせて1〜3個にする(例)
  • 投稿後の変化を記録する:フォロワーの増減や来店・問い合わせを、投稿日の前後で記録する。フォロワーの傾向はフォロワー100人以上で確認できます(出典:Instagramヘルプ「インサイトについて」)

指標の置き方は成長フェーズ別KPI設計も参照してください。

承認しない・やめる・削除する方法

やりたいこと操作・仕様
招待を承認しない招待スレッドの「コラボの招待」→「確認」→「拒否する」
公開後に共同投稿者を外す(投稿元)投稿の「オプション」→「編集」→「人物をタグ付け」→「削除」→「完了」。投稿元はいつでも外せる
公開後に自分を外す(共同投稿者)対象の投稿の「オプション」→「シェアを停止」。招待を受けた側はいつでも外れられる
投稿そのものを消す削除できるのは投稿元のみ。リールを削除すると、共同投稿者のプロフィールからも削除される
ブロックしたときどちらかがブロックするとコラボは終了。投稿は投稿元のプロフィールに残る

(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)投稿元がアカウントを利用解除すると、投稿は共同投稿者のプロフィールからも削除されます。

ステマ規制とブランドコンテンツ|報酬・商品提供があるコラボの注意点

相手が外部のインフルエンサーで報酬や商品提供がある場合は、広告であることが分かる表示が必要になることがあります。消費者庁とMetaの公開情報で確認できた範囲を整理します。個別の判断は、消費者庁の窓口や専門家に確認してください。

消費者庁のステマ規制(景品表示法)

消費者庁は、広告であるにもかかわらず広告であることを隠すことをステルスマーケティングと説明し、令和5年10月1日から景品表示法違反となっています。規制されるのは、広告であって一般消費者が広告であることを分からないものです。広告には、企業がインフルエンサー等に依頼・指示するものも含まれ、規制の対象は広告主である事業者で、依頼を受けたインフルエンサー等は対象とならないとされています。(出典:消費者庁「ステルスマーケティング」)

同じ消費者庁のQ&Aでは、インフルエンサーへの無償提供と投稿依頼は、個別の事情によっては投稿が「事業者の表示」に当たると判断されることがあるとされています。表示の例として「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」が挙げられ、「A社から商品の提供を受けて投稿している」という文章も適切な例とされています。一方、本文ではなくリプライに「広告」と書いても、明瞭といえない場合が多いと説明されています。(出典:消費者庁「ステマQ&A」)

Metaのブランドコンテンツとタイアップ投稿ラベル

Metaのヘルプでは、ブランドコンテンツを、クリエイターがブランドやビジネスパートナーから報酬を受け取るオーガニックコンテンツと説明し、商品やサービスの無償提供も含むとしています。ポリシーは、何らかの価値交換があった場合にビジネスパートナーをタグ付けすることを求めており、タグ付けすると投稿の上に「タイアップ投稿」ラベルが表示されます。(出典:Metaビジネスヘルプ「ブランドコンテンツ」、Metaビジネスヘルプ「タイアップ投稿ラベル」)初めてブランドをタグ付けするとブランドに承認のリクエストが送られ、承認前はブランド名のないラベルが付きます。ブランド側にはプロアカウントが必要とも記載されています。(出典:Instagramヘルプ「タイアップ投稿ラベル」)

コラボ(共同投稿者)は、タイアップ投稿ラベルとは別の機能です。確認したコラボのヘルプには、コラボがラベルの代わりになるという記載は見当たりませんでした。報酬や提供がある場合は、ラベルの要否とキャプションでの表示を確認し、併用できるか・どう表示されるかはアプリで確認してください。

コラボ相手との事前取り決めチェックリスト

立場によってできることが違うため、投稿前に次の点を相手と確認し、メールなど後から見返せる形で残しておくと安心です(運用上の例)。

  • 投稿元はどちらか:削除できるのは投稿元だけなので、最初に決める
  • 内容の確認:写真・動画・キャプション・価格や期間の表記を、公開前にお互いが確認する。確認者と期限も決める
  • 素材の権利:写真・音源・ロゴ・人物の写り込みを使ってよいか確認する。不安があれば専門家に相談する
  • 報酬・提供と表示:金銭や商品の提供がある場合は、「PR」などの表示とタイアップ投稿ラベルの扱いを決める
  • やめるとき・削除のルール:解除や削除の事前連絡、誤りがあったときの訂正の流れを決める
  • 公開後の対応:コメント返信の担当、問題が出たときの窓口、共有する数字の範囲を決める

よくある失敗とトラブル時の対処

失敗・症状対処
相手に確認せず招待を送り、承認されない先に企画を伝えて了承を得る。招待はDMで届くため、相手にメッセージ画面を見てもらう
投稿元を決めておらず、削除や訂正で動けない投稿元と訂正の連絡ルールを先に決める
相手を招待できない自分が非公開なら相手のフォローが必要。人数上限やブロックの有無も確認する
コラボを使えなくなったコミュニティ規定に違反した場合、投稿が削除され、コラボを利用できなくなる場合がある。アプリの案内を確認する
PCで操作できない公式ヘルプでは、コンピューターでは利用できないとされている

(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)解決しない場合は、アプリのヘルプやサポートから問い合わせてください。

よくある質問(Q&A)

Q. コラボ投稿は何人まで追加できますか?
A. 現在の公式ヘルプには「最大5人」と記載されています。(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)以前は3人までと案内されていたように上限は変わってきたため、投稿作成時のアプリの表示で確認してください。

Q. コラボ投稿をあとから削除できますか?
A. 投稿そのものを削除できるのは投稿元のみです。共同投稿者は「オプション」→「シェアを停止」で自分だけ外れられます。(出典:Instagramヘルプ「コラボ投稿」)

Q. インフルエンサーに依頼するコラボ投稿は「PR」表記が必要ですか?
A. 報酬や商品提供があり広告にあたる場合は、広告であることが分かる表示が必要になることがあります。消費者庁は、令和5年10月1日からステルスマーケティングを景品表示法違反の対象としています。(出典:消費者庁「ステルスマーケティング」)必要かどうかの個別の判断は、消費者庁の窓口や専門家に確認してください。

まとめ

コラボ投稿は、招待された相手が承認すると、1つの投稿を相手のフォロワーにも共有し、相手のプロフィールにも表示できる機能です。公式ヘルプでは、投稿を削除できるのは投稿元のみ、承認した側はいつでも自分を外せると説明されています。報酬や商品提供がある場合は、ステマ規制とタイアップ投稿ラベルの確認が欠かせません。

最初の一歩として、今週中に「コラボしたい相手を1つ決め、取り決めチェックリストの項目を整理して相談する」ところから始めてみてください。成果は通常の投稿との比較で振り返り、固定投稿の活用戦略など運用全体の設計と合わせて育てていきましょう。

参考情報・出典